内容説明
本書には、あくまでも消費者・一般市民の立場から危機に立つ司法を蘇生させることが重要であると考える者が参画し、徹底的な議論・批判を経て、首尾一貫した分析と提言を行うことを試みた。本書によって、いまの司法制度にどのような問題があり、だれの利益をどのように損なっているか、どのように問題を解消して司法を救いうるのか、現在巷で見られる審議会等の改革論議のどの点がなぜ不充分であったり、反消費者的であるのかなどについて、過不足なく、かつ一貫した基準に基づく知見が得られる。
目次
第1章 なぜいま、司法改革か
第2章 司法制度の変遷と改革の歴史
第3章 司法改革と日本経済
第4章 日本型ロースクールの病理
第5章 弁護士に競争環境を
第6章 裁判所・裁判官を市民のものに
第7章 規制改革としての司法改革