たった1%の賃下げが99%を幸せにする

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492260920
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C3034

出版社内容情報

55万部突破「若者3年」シリーズの著者が緊急出版!
「超もらいすぎ」の1%を賃下げすれば、非正規、正社員の99%が幸せになる。2つの格差を解消し、21世紀的な働き方と雇用再生への秘策を説く。
●最も高賃金の45~55歳正社員の年間給与総額は約45兆円。
●そのたった1%、4500億円を非正規に回せば10万人の雇用が可能。
●雇用創出でニート・少子化問題が解決に向かえば、みんなみメリットが。

内容説明

相次ぐ「派遣切り」、「3年3割」問題、転職「35歳限界」説、中堅社員のメンタルトラブル…すべての問題を解消する「秘策」とは―正社員と非正規の99%が幸せに働ける画期的提案。

目次

第1章 正社員と非正規の間にあるもの(もし村の働き手が100名だったなら;日本の労働市場はダブルスタンダード ほか)
第2章 生き残る21世紀型人材像(まだまだ働きすぎの日本人;「終身雇用」というハード、「年功序列」というシステム ほか)
第3章 年功序列は日本社会も蝕む(少子化の背景;給料が上がらない ほか)
第4章 雇用再生へのシナリオ(日本の労働市場を襲った3つの大波;「小泉改革のせいで格差は拡大した」は誤り ほか)

著者等紹介

城繁幸[ジョウシゲユキ]
人事コンサルティング「Joe’s Labo」代表。1973年山口県生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。人事部門にて、新人事制度導入直後からその運営に携わる。同社退職後に、『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社、2004年)、『日本型「成果主義」の可能性』(東洋経済新報社、2005年)を上梓、高い評価を得る。『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書、2006年)は20代、30代ビジネスマンの強い支持を受け、40万部を超える大ベストセラーに。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見をメディアにて発信し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

61
「現にそれ(知識と教養)がなくても、立派に業務をこなし評価もされているはないか」という若年層の考え方に対して、大手企業での人事制度に携わった経験をもとに、著者はそれでは通用しないと指摘します。かつて、中国大使を務めたことがある、丹羽宇一郎さんさんの発言を引いて、それなりの待遇を受けたければ、「10年単位での知識と教養の蓄積」が必要であると、説いてます(P81)。管理人はこの「10年単位での知識と教養の蓄積」というのが、本書のキーワードであると感じています。2013/02/05

星雅人

5
★★★★☆ 非正規雇用の割合が5割、先が見えない若者は増えているのにそこが変わらないのは、「既得権を持ってる側が強いから」結局結論ここだろうなぁ。同じような構図は多いよね。年金とかもそう。破たんするって分かってるのに。いったん皆でひどい目見ないと新しくくみ上げることもできないなんて、悲しい。城さんが言ってることが政治的なプロセスを経て通るとも思えない。非正規雇用がマジョリティになったときにやっと変わるのかな・・・。ううむ。2010/10/24

Uzundk

3
年功序列制度は現在のコストを将来に転嫁することで原資が少なくても仕事が回り、社会全体が成長している間は通用した。だがその時代はすでに終わていると語る。1%の賃下げと99%の幸せとは、年功で固定化された給与形態を壊し、短期雇用も正規と同様の待遇をということ。職務給は計らずともそうなるとは思うしおおむね賛成。私自身も年功の恩恵を受けないのでなおそう思う。しかし完全な業績連動は波が激しいのでならして業績が悪い間も会社が生き延びれる工夫がある方が社会、文化の速度には合うのでは無いかと感じる。2015/02/01

Miyoshi Hirotaka

3
わが国は総人口減少という有史以来の変革期を迎えている。これにより、既得権を失うのは年功序列制に守られた正社員という階級だ。このシステムは、若い時に余計に働いた分を後半で報いるもので、経済成長と人口増が前提だ。ところが、既に過半数の大卒総合職が生涯を平社員で終わる時代となった。これは、例えると、3ラウンドで判定負けしたボクサーに12ラウンドを戦えというようなもので、モチベーションの維持は難しい。これを回避するためには賃金の下方硬直性を是正し、正社員、派遣を問わず、労働者間での再配分を進めることだ。2013/03/30

aya

3
正社員と非正規雇用者間の理不尽な格差も、少子化も、原因は終身雇用と年功序列のせいだったとは!2009年発行の本で「日本経済の落込みが激しい為、日本型雇用は一部の例外を除いて今後5年で崩壊するだろう。既得権というものは存在するからモメるのであって、なくなってしまえば調整の必要はなくなる」とある。既得権とは中高年の正社員の給料が高いこと。オランダは同一労働、同一賃金になるのに10年かかったそう。中高年の正社員を夫にもつ身には耳が痛いが、日本型雇用崩壊の先に、女性や若い世代が希望の持てる世の中になるならいいね。2011/07/27

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