内容説明
このままでは、少子高齢化で日本は破綻する…そんな暗い空気が漂っています。しかし、わたしたちには知恵と行動があるはずです。いまなら、社会のしくみを変えることで、超高齢社会を幸せな長寿社会に変えることができるのです。東京大学の英知を結集して描く超高齢社会の明るいビジョンがここに。
目次
第1章 迫りくる超高齢社会の衝撃
第2章 「幸せな超高齢社会」というパラダイムシフトへ
第3章 超高齢社会への東京大学の挑戦(1)知と力を結集して、豊かな「長寿社会」を拓こう
第4章 超高齢社会への東京大学の挑戦(2)「健康なまま長生きできる社会」をつくろう
第5章 超高齢社会への東京大学の挑戦(3)「いきいきした街」をつくろう
第6章 超高齢社会への東京大学の挑戦(4)「頼りになる仕組み」をつくろう
第7章 超高齢社会を逆手にとる「新」成長戦略
第8章 「超高齢未来」へのメッセージ ビジョンの共有に向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
問題の所在はよく分かったが、本当にが書かれているように上手くいくのかな、と思ったら続編が刊行されていた。上手いな、、、2015/11/10
HARU
2
中国もあと5年で高齢化、インドはその10年後。この2大国が高齢化したら高齢者向けビジネスに大きなチャンスが訪れ、先に対応せざるを得ない日本は優位だろう。ニューヨーク警察の定年は45歳で二つ目の職に着くことが前提。定年後も収入を得てお金を使うことで社会貢献できるという立場になるために自分のキャリアをよく考えねば。人生90年時代。2014/08/16
kotominn
2
高齢化への対処として、多分野の研究者が連携というコンセプトはいいと思うのだが、結局それぞれの方向から語っているだけで有機的な結びつきは弱い感じもしてしまう。まだ始まったばかりだから??土地の権利についての言及が複数回上がっていて興味深い。 東大の小宮山元総長の発言は学問を愛している感がとてもあって共感。しかしどこの国でも高齢化が進んでいるということを実感して、それって良いことなのかなぁとも思った。個人的にはリタイアしてから数十年生きるとか特にしたくない。子供とかできたら変わるのかな?謎。2011/07/22
がっち
2
高齢化というのは差し迫った問題の一つである。ジェロントロジーという言葉と同様に、まだまだ知らないことばかりで、まだこれからの未来を実感で来ていない自分に危機感を覚えた。A2011/05/22
Sanchai
2
ジェロントロジーという言葉は、インドですら1980年代には存在した。本書は東大の先生方が共同執筆しているが、読者にやさしい書き方にするよりも、元々の論文の方がどのように書かれていたのか知りたい。正直、本書のようにワンセンテンスごとに改行する書き方は読む側としてはかなり苦痛で、200頁もないのに読み終わるのに異常に時間がかかった。2011/02/19