暴力は親に向かう―いま明かされる家庭内暴力の実態

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492222768
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

話題作『希望のニート』に続く第2弾。母親を2回丸坊主にした若者、2年間風呂から出ない少女など、知られざる実態を明らかにし、「普通の子が親を殺す原因」を始めて明らかにする1冊。

目次

第1章 激増する家庭内暴力(「助けてください。もう殺人事件が起きます」;包丁を手にとった息子 ほか)
第2章 奴隷化する親、暴君化する子供(家庭内暴力が起こる家庭は「普通の家庭」;暴力をふるうのも「普通の子」 ほか)
第3章 「普通の子」が暴力をふるう理由(家庭内暴力を起こすのは皆、普通の子;未来が見えないことへの不安 ほか)
第4章 「勝ち組教育」がすべての根源(親はみんな子供想い;本当の原因は親ではない ほか)
第5章 家庭内暴力とどう向き合うか(家庭内暴力を「自分の問題」として考える;起こった時にどうするかが大切 ほか)

著者等紹介

二神能基[フタガミノウキ]
1943年、愛媛県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。学習塾、幼稚園経営のあと、世界各地の教育プロジェクトに参画。早稲田大学講師、文部科学省、千葉県などの各種委員を歴任。現在、NPO法人「ニュースタート事務局」代表。1993年から目的を喪失した若者をイタリアのトスカーナ地方の農園に預け、若者の元気を取り戻そうというプロジェクトを手がける。その後、千葉県でひきこもりや不登校、ニートの若者たちの再出発を支援するNPO法人「ニュースタート事務局」を設立。現在は、「世の中をよくする仕事、生きることが楽しくなる働き方をつくり出そう」と、世界88カ所に「雑居福祉村」をつくる活動に邁進している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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なると

14
中学生から30超えの成人の家庭内暴力について。母親の髪をバリカンで刈るといった恐れおののく暴力内容。母子家庭、両親の不仲など荒んでいる家庭でおきていると思われがちだが、家庭の大半は両親共に仲良く、教育熱心、経済的にも豊かな家庭。子どもも家を出ると乱暴しない普通の子だという。著者は「勝ち組教育」が本当の犯人としている「勉強ができるか、できないか」という一本の物差しで人間の価値をはかり、子を「勝ち組」にすること以外の選択肢を持たない教育が問題。勝ち組教育に染まった価値観を覆す様な色々な人間との出会いが必要→2016/10/09

ますこ

2
なかなか難しい問題ですよね。子供の幸を考えない親なんて居ないから余計に難しい。私が子供のころは、まわりのおじさんおばさんなど他人にも沢山叱られた記憶がありますが、今は、他人が叱ると大変な事なりますし、電車に乗っていても、親、おじんちゃんおばあちゃんが子供に席を譲る時代。知り合いの人も子供の為にwワーク迄して子供が着ない洋服を買ってくるみたいです。この話題は根が深い!2013/07/30

pepin

2
「日本の母親は子供に『飛び立て』と言いながら、足首をつかんで離さないんですよね」―全くその通りだと思った。あぁ、まだ自分は子供目線で読んでしまう。だけど、この子があたしを選んでくれたことを愛おしく思い、親になるんだと気合いが入った!「子供を大人に育てるには、二人の親だけでは足りない」の言葉を支えに、子供が社会の中で生きていける大人になるよう、生きることを楽しめるよう、親の役割を果たしていきたい。2010/10/18

TOMTOM

1
経験談から、どのような家庭が家庭内暴力を引き起こす子どもをつくるのかという自説を明らかにしています。一方で、家庭内暴力は子どもの必死の叫びだと。子どもに暴力を振るわれたら、まず、すぐに第三者を介入させること、家庭だけで閉じこまらないようにすることの必要性を訴えている。2015/05/21

llla_allllgogo

1
【感想】私も友達親子という穴には落ちそうになった。あれは良い母親をやろうとすればするほど陥りやすい上に本人は気がつかない。ご近所のあの人やこの人、子どもの友達のあの子やこの子の顔が浮かぶ。レンタルお姉さんならぬレンタルおばさんの役が出来ないかなと思ったが、実際に身近にいる問題家庭の顔を浮かべて考えれば考えるほど怖いと思った。まだまだだなぁ私。2010/09/30

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