NHK vs 日本政治

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  • サイズ A5判/ページ数 330,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492222751
  • NDC分類 699.21
  • Cコード C3036

内容説明

NHKの政治報道には、先進諸国の公共・民間放送機関と比べていくつもの特徴がある。その報道は、官僚機構に莫大な関心を払うということだけでなく、統治、利害調整、社会的ルールの形成を担う最も重要なアクターとして、そして国民の利益を積極的に守る無私な守護者として官僚機構を描いていることだ。また、事実報道が中心で自らの意見を示さず、面白みのほとんどないスタイルという点でも特徴的である。NHKの政治ニュースがこのような特徴を持つのはなぜだろうか?こうした報道を行う組織やプロセスは、なぜそのようになったのだろうか?そしてNHKの組織構造と業務に、国家はどのような影響を与えてきたのだろうか。

目次

NHKと放送の政治
第1部 政治をめぐる放送(国家はどのように描かれているのか;夜七時のニュースの舞台裏―ニュースはどう作られるか)
第2部 放送をめぐる政治(NHKはいかにしてNHKとなったか―組織と環境;NHK会長の人事と政治;NHK記者の職務と政治;政治圧力からの脱却はなるか―ニューメディア戦略と組織改革 ほか)

著者等紹介

クラウス,エリス[クラウス,エリス][Krauss,Ellis S.]
1944年メンフィス(テネシー州)生まれ。ニューヨーク市で初等中等教育から大学学部教育を終えた後、20歳のときにスタンフォード大学大学院に入学し、Ph.D.を取得。西ワシントン大学、ピッツバーグ大学を経て、1995年からカリフォルニア大学サンディエゴ校の国際関係・太平洋研究大学院で教授として教鞭をとっている

村松岐夫[ムラマツミチオ]
学習院大学法学部教授、京都大学名誉教授。1962年京都大学法学部卒業。京都大学博士(法学)。京都大学大学院法学研究科教授等を経て現職

後藤潤平[ゴトウジュンペイ]
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程(コミュニケーション研究)。早稲田大学高等学院・巣鴨学園非常勤講師。1978年生まれ。2003年早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ryueno

3
本書を読みながら思ったのは、百田氏の経営委員就任も別に目新しいことではなくて、これまでも政治の側が経営委員や会長の人事、予算などを通じてNHKの経営に介入しようと試みていた流れの中に位置づけられるのだなあ、という感想。これは歴史的制度論の本として理解していいのだろうか。2014/01/17

cronoq

2
NHKのニュースは、なぜ官僚機構を絶対的な国民の庇護者として報じるのか。そこからスタートして、7時のニュースの作り方、ニュースセンター9時が切り開いた新しいニュースのあり方、そして久米宏のニュースステーションとの戦いまでの流れを分析した一冊。絶対的に中立公正な報道があり得ないとすると、私たちはNHKに何を求めたらよいのか。NHKは何を目指したらよいのか。最低でも、インタラクティブな放送を目指さないと明日はないのだろう。そして、私たちは、受信者としてもっともっと要望を上げていく必要があるだろう。2011/12/30

メルセ・ひすい

0
8-16 赤70 客観的 オモシロ グローバル化の典型例 伊・西独・仏2との対比が・・津々 BBCとでは、紛争・暴力・兵器が少ない。NHKが日本の民主主義の安定にどう貢献してきたか、今日の組織・規模・報道スタイルをどう確立してきたか、今後どんな道を歩むのか。卓抜な構成力で、NHKと政治、民放が織りなす相互作用を描く。                2007/01/23

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