内容説明
ニートを動かす強さと優しさ。学校にも会社にも行かない若者たちと、手紙・電話・訪問を通して交流し、新たな行動を起こさせようと奮闘する女性たちを描く渾身のルポ。
目次
第1章 心を動かす技術
第2章 レンタルお姉さんの原点
第3章 喜怒哀楽をつむぎ出す
第4章 「言葉ではない何か」を伝える
第5章 レンタルお兄さん
第6章 ニートを長期化させてしまう親たち
第7章 レンタルお姉さんから得たもの
著者等紹介
荒川龍[アラカワリュウ]
1963年、大阪府生まれ。信州大学人文学部在学中に、韓国ソウル市にある延世大学韓国語学堂に1年間留学。その後、週刊誌記者などをへてフリーに。人物ルポなどを中心に、取材・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ウメ
2
色んな仕事があるものだ。ニートや引きこもりの人を社会復帰させるきっかけ作りを仕事とする。彼女らの熱意や尽力には頭が下がるが、お姉さん達を神聖化しすぎではないか。もっと人間の持つドロドロした内面が見たかった。2017/01/01
なこ
2
同じく不純な同期でry ニートの社会復帰とそれに取り組む「お姉さん」について、お姉さん側の人間性にも焦点をあてて書かれたもの。ニートたちの状況は色々身につまされるものがあって胃が痛かったです……とりあえず、しっかり笑うところから始めようと思います(笑) ここでは「お姉さん(或いはお兄さん)」と「ニートの男性」の例が挙げられていたので、ニート女性の場合はどうなのかが読了後気になった。やっぱり女性だと「家事手伝い」という名目になってしまうから、なかなかニート状態が親子ともに可視化されにくいのかしら?2011/01/23
ぽん
1
ひきこもり・ニートに対する社会復帰支援をする「レンタルお姉さん」という仕事。手紙を書く、訪問をするなど粘り強い取り組みなのだが、これをNPOとはいえ有償で成り立ってるのが興味深い。ニートの人たちもそうだが、お姉さんの側もいろんな思い考え方で向き合っているというのも印象的だった2022/08/22
おーうち
1
ニートのサポートする仕事。両親や兄弟では解決できないことを家族の架空のお姉さん役になる人が登場して、問題解決させるような感じ。で、借り物の一時的なお姉さん役という意味。レンタルお兄さんもある。お姉さんとニート本人のやりとりの関係に著者が少し口を挟んでいるような場面もあり、ノンフィクションにしてはプロ意識が薄いのではないかと思われた。2019/06/06
xtc1961ymo
1
私も引きこもりの経験がありますので、親から依頼されて、社会との橋渡しとなる仕事の実際を興味深く読んだ、友達でも医者でもカウンセラーでもない、道具になりきって家から外界への突破口を作る仕事、人間が好きでなければとても勤まらないよなあ、頭が下がりました。2013/05/01
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