出版社内容情報
日本は資本、金融、株式市場の原理で覆い尽くされる社会を目指すのか、人間性重視の社会を目指すのか。日本研究の第一人者による久々の日本型システム擁護論。
目次
はじめに
第1部 本来の日本モデル(長期的コミットメントの社会)
第2部 日本における変化と論争(変化の原因;企業統治―従業員重視企業から株主重視企業へ;取引関係;共同体としての業界―競争者間の競争と協調のバランス;経済における政府の役割)
第3部 ドイツとの比較(ドイツの金融システム;共同決定の企業;組織された社会)
第4部 結論(良い奴がビリになる?)
著者等紹介
ドーア,ロナルド[ドーア,ロナルド][Dore,Ronald]
1925年英国ボーンマス生まれ。ロンドン大学経済パフォーマンス研究所特別研究員兼INSEAD客員教授。ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院で日本研究を専攻、同大学院修了。日本の農村・都市や企業社会について調査、研究を続け、数々の成果を発表してきたイギリスの代表的日本研究家
藤井真人[フジイマヒト]
昭和15年、東京都に生まれる。昭和37年、東京都立大学法経学部経済学科卒業、東洋経済新報社入社。出版局次長、同編集委員を経て、平成12年定年退職し、翻訳業に従事
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