出版社内容情報
現役の商社マンにしてシャーロック・ホームズ研究家。仕事と趣味とを見事に両立させ人生を2倍生きる達人サラリーマンが説く、本当の大人のための人生論。
内容説明
人生がもっと面白くなる。現役の商社マンにして英国人も舌を巻くシャーロッキアン。日本エッセイスト・クラブ賞受賞者が贈る最新書き下しエッセイ。
目次
シャーロッキアンの冒険
シャーロッキアンの回想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
2
主として書かれているのは、作者の経験による海外生活で得たさまざまな海外の慣習、よい思い出、得た教訓、イギリスの紳士とはどういうものか、カナダのビジネス上の友人たちのこと、酒とゴルフとのつきあい、会社経営者のありかた、日本経済の未来。作者が心の中に長年暖めていたことの集大成ですね。それなりに面白い。でもホームズのファンで、この本を買いたいと思う人がいたら先に言っておきます。この本にはシャーロック・ホームズについて、面白い記事は出てきません。そういう本ではありません。間違えて買っても、がっかりしないように。2009/04/03
garyou
1
戦前生まれで疎開や戦後の貧困を体験し会社人としては最高の時代にいた人の書いた本といふ感じで、書いてあることに反感を覚える点もあるものの、日本の企業は年功序列・終身雇用が前提だから後輩に何もかも包み隠さずすべて教える、成果主義の米国では隠すなんてな下りを読むと、企業にとって本当にいいのはどっちなんだらうと思ひもする。暴走族について「法律がどうであれ、俺達は自分の好きなようにするさ、という人達にペナルティーを与えることができない社会は一体どうなるのだろう」と書いているが、これ、政治家のことになつちやつたよね。2022/01/09