叩かれても言わねばならないこと。―「脱近代化」と「負の再分配」

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叩かれても言わねばならないこと。―「脱近代化」と「負の再分配」

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492212028
  • NDC分類 310.4
  • Cコード C3031

出版社内容情報

3・11で官房長官をつとめ、原発問題に経産大臣として向き合う枝野幸男氏は、かねてより近代社会の終焉に強い危機感を表明してきた。 
 いま日本には必要なのは近代の敗戦処理だと彼は言う。「山の上にもう雲はない」。経済成長の果実を分け合う「正の再分配」の時代から、負担を分担して支え合う「負の再配分」の時代に入る。そして政治家は、これまでの利権分配人から、国民に「負の再分配」を受け入れてもらうための「説得の人」が求められるのだと言う。
 成長も依存もできない時代の新しい国の在り方、人生の有り様とは? 脱近代化を訴え続ける枝野氏の激しくも、ほのかに希望が見えてくる真っ当な政策論です。

<目次>
第0章 3・11が突きつけたもの―近代化の終焉
第1章 脱近代化社会へ――負の再分配と成熟した豊かさ
第2章

内容説明

「成長」や「改革」は幻想だ。拍手喝采される政治は嘘。東京に使用済み核燃料の受け入れを求める。官邸デモは有効である。必要なのは「敗戦処理」だ。「眠らない男」の直球書き下ろし。

目次

第0章 3・11という“最後通牒”
第1章 負の再分配と成熟した豊かさ―脱近代化社会の構想
第2章 脱原発依存への道―エネルギー政策
第3章 安心社会による活力―国内経済
第4章 生き残りの新戦略―対外経済
第5章 覚悟を求める政治―参加型民主主義の時代

著者等紹介

枝野幸男[エダノユキオ]
衆議院議員(埼玉5区選出、当選6回)。1964年栃木県宇都宮市に生まれる。83年栃木県立宇都宮高等学校卒業。87年東北大学法学部卒業。88年司法試験合格。91年弁護士登録。93年日本新党の候補者公募試験に合格し、旧埼玉5区から衆議院議員に立候補・初当選。その後、新党さきがけを経て、96年民主党入党(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ただの晴れ女

7
経済「成長」しましょう、っていう時代は終わって、「負の再分配」 が必要です、と。人気取りのために、ただバラマキ政策を掲げるよりは、よほど良い。「幸せになるのは自分自身。政治家は幸せを『阻害』するものを取り払う」って、そうだよなー。自分の人生は自分で決めるわ。介護難民と待機児童が発生しなければいい。3.11について、自らが情報公開を徹底しすぎて逆に「不確実な情報はだせなくなってしまった」と、自分の判断のマイナス面も出すところが、信頼できる人だなーと。 大宮の盆栽の評価が高くてびっくりした。2017/10/15

きいち

7
全ての危機を想定して対応しておくことの不可能さと実際に対峙したこの貴重な経験は今後も活かしてもらいたいとまず思った。そして、「政治は幸福をつくることはできない」「政治のすることはそのための環境整備」ということもよく言いきったと思う。今は、正解のない中で、リスクやコストといった負の資産をわけあっていかねばならない時代だというのは商売や学問をしていると当たり前の認識だが、政治家が語ると新鮮に感じる。一方でこの人の課題は、感情的な共感をどう調達するかでは?「SLEEP!」を活かす戦略が求められると思う。2012/12/09

takao

2
ふむ2020/07/21

ニョンブーチョッパー

1
2012/11/08

ファイター

1
内容に目新しいところはありません。リベラル派にはよくある脱近代化の主張です。政治家に斬新な意見(=主張する学者がいないような珍説)を言われても困るので、この点に不満はありません。 枝野さんのような知名度の高い政治家が自身の意見を表明していることに価値があるのだと思います。 しかし、外交面での主張が乏しいという点は政治家として問題だと思います。2015/08/01

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