内容説明
外国による情報操作や世論工作が横行。国家機密や先端技術情報の漏洩も止まらない―情報立国への道を示す提言の書。
目次
プロローグ インテリジェンスとの出会い―イギリス留学で受けた知的衝撃
第1章 イギリスに学ぶ情報立国のあり方―情報先進国のインテリジェンス・リテラシー
第2章 インテリジェンスの常識に欠ける日本
第3章 インテリジェンスをいかに活用するか―インテリジェンス・プロセスを知る
第4章 国家と企業の機密が狙われている
第5章 情報史から見える新たな歴史像
第6章 情報史学が拓く地平:日本と世界
エピローグ 学問としてのインテリジェンス―なぜインテリジェンスを学ぶのか
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。この間、本書のテーマであるインテリジェンスを研究。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。情報史研究会理事長。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(2001年、2005年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おるすばんokabe
2
インテリジェンスというのは007とかのスパイではなく、普情報ツールとソースの活用だと思うんですよ。とりあえず早くスパイ防止法を制定して下さい。2012/07/22
しろくまZ
1
著者の主張する首相直属の情報機関の設立は未だなされていないが、日本版NSCだけは設立された。「インテリジェンス最貧国」の日本が、今後、少しでも変わることを期待したい。また、インテリジェンスの専門的・学術的研究に対しても、更なる発展を期待している。2014/07/30
杜の歩く
0
アウトカム志向と親和性が高そうだ。アウトカムの設定とインテリジェンスの間の相互のやりとりによって、果たすべきアウトカムとそれを実現する作戦体系が出来上がる。アウトカムのないインテリジェンスは効果がないし、インテリジェンスのないアウトカムは実現する意味がないかもしれない。2016/01/31
Studies
0
インテリジェンス・リテラシーについて2012/02/20
且紀
0
本書読んで、空気によって政治とか意思決定する国だから、こうだよねという考えを垂れ流しにすると簡単に壊せるみたいな記述があって、今の空気感に似たものを感じた。2012/11/26