内容説明
中国の軍事的脅威にどう備えるか。抑止力を堅持し平和ボケから覚醒せよ。
目次
序章 普天間問題の本質―海兵隊の抑止力とは何か
第1章 東アジアの冷戦は終わっていない(二〇世紀の歴史の大原則;国家総力戦の過酷な結末;冷戦はヨーロッパで終了、アジアで継続)
第2章 中国は冷戦を続ける決意(体制はいつまでもつか;継続する抑圧体制と拡大する危機;中国は北朝鮮の制圧を考えている)
第3章 日本の軍事非常識―ドイツとなぜ違うのか(ドイツの地政学;軍隊の知的能力の違い;指揮官の能力にも差;根本的に異なる軍備に対する考え方)
第4章 平和ボケ国家からの脱却を(国家総力戦で国民を守った国、見捨てた国;人権も守られなかった日本軍兵士;軍事・防衛は日本の大問題)
著者等紹介
長谷川慶太郎[ハセガワケイタロウ]
1927年京都市に生まれる。1953年大阪大学工学部卒業。新聞記者。証券アナリストを経て、現在、多彩な評論活動を展開中。最先端技術、政治、経済、国際情勢についての先見性に定評があり、その見通しには常に軍事的な視点が含まれている。ソ連の崩壊を予想するなど、軍事評論家としての評価も高い。1983年『世界が日本を見倣う日』で第3回石橋湛山賞を受賞。軍事小国としての日本の防衛政策のあり方を高く評価しており、以後の論議に大きな影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アブストラ
1
「韓国には米国陸軍の歩兵第二師団が駐留している。ところが、この歩兵第二師団は、仮に北朝鮮軍が休戦ラインを越えて攻め込んできた場合でも、自分たちに銃火が向けられない限り、戦闘行動に入ることは許されない。陸軍が戦闘行動に移るには、米国連邦議会が上下両院で、米国が戦争状態に入ったという議決をしなければいけない」「海兵隊の場合には大統領の命令一つ、つまりは議会の承認抜きで戦闘行動に入ることが許される」「命令が出て六時間後には、沖縄に駐留している米国海兵隊の戦闘部隊が韓国に到着できるのだ」2016/09/06
ゆっきーまうす
0
確かにそうだよね。と同意の一冊。東アジアで冷戦が続いているという感覚はなかった。徴兵で日本に再軍備など到底考えられない。ならば基地問題は?やはり平和ボケと言わざるを得ないのかもしれない。2011/09/11