内容説明
本書は、地球温暖化問題に関与する各主権国家、企業、消費者など、さまざまな主体の、リアリスティックな行動原理を前提として、問題解決に向けた道筋を、国際的枠組みの交渉、国内政策形成プロセス、技術の開発、温暖化メカニズムに関する科学面の探求といった面に光を当てながら考察するものである。
目次
第1部 地球温暖化の交渉力学(科学に基づく政治交渉の重要性―科学の子としての地球温暖化問題;京都議定書の成立と交渉構造;エネルギー需給構造からみた各国の交渉ポジション分析;京都議定書批准と国内対策をめぐるゲーム)
第2部 京都議定書の経済的影響(京都議定書がわが国経済に与える影響;エネルギー需給から見た今後のシナリオ;環境規制と企業のイノベーション戦略―トヨタ「プリウス」の開発事例)
第3部 ポスト京都議定書としての新たな枠組み(日本のポスト京都戦略―原則外交と現実外交;京都議定書に代わる新たな国際レジームの可能性;持続可能かつ実効的な枠組みへの提案)
著者等紹介
沢昭裕[サワアキヒロ]
経済産業研究所コンサルティングフェロー、経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料部政策課長。一橋大学卒業。通商産業省入省。工業技術院人事課長、産業技術環境局環境政策課長等を経て現職。MPA(プリンストン大学)
関総一郎[セキソウイチロウ]
EU日本政府代表部参事官。東京大学法学部卒業。通商産業省入省後、米国留学(ハーバード大学、ブルッキングス研究所)、秋田県産業経済労働部長等を経て、2001~03年まで経済産業省地球環境対策室長を務める
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