薬で読み解く江戸の事件史

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薬で読み解く江戸の事件史

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492061954
  • NDC分類 490.21
  • Cコード C0021

出版社内容情報

家康の本当の死因とは? 島津斉彬や孝明天皇怪死事件の真相とは? 「薬」をキーワードに江戸事件史の謎を解き明かす。

●家康が配合した「萬病圓」は江戸一の名薬だった/●漂泊の俳人・小林一茶が愛飲した強壮薬の正体/●幕末の歴史を変えた島津斉彬怪死の謎を解く/●天然痘から急死へ、孝明天皇の容態書を読み解く
薬が動かした知られざる日本史秘話!

第1部 薬にまつわる江戸の裏話 ~家康から新選組まで
 ・長寿将軍・徳川家康の座右薬を復元する
 ・島津斉彬怪死事件の謎を解く
 ・新選組の常備薬「石田散薬」は美味だった
 ・幕末期・孝明天皇怪死の謎を解く
第2部 知られざる江戸医学の智恵 ~将軍から庶民までの健康話
 ・スペイン風邪を退治した江戸医学
 ・人気作家・山東京伝京山兄弟が説いた「銭湯道」
 ・西洋医学の父・杉田玄白の長寿七法則
 ・情報通・井原西鶴の強壮薬研究
 ・漂泊の農民俳人・小林一茶の健康術
第3部 スーパー老人・貝原益軒の旅・財産・死に方 ~その未公開資料を読み解く
 ・八十五歳まで生きた益軒が常日頃携帯していた薬とは?
 ・江戸の昔も老後幸せに暮らすためにはお金が大事
 ・異例の長寿を誇った益軒の人生訓とは

【著者紹介】
山崎 光夫(ヤマザキ ミツオ)
昭和22年福井市生まれ。早稲田大学卒業。放送作家、雑誌記者を経て、小説家となる。昭和60年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。特に医学・薬学に造詣が深い。
主な著書に、『ジェンナーの遺言』『精神外科医』『ヒポクラテスの暗号』『ドンネルの男・北里柴三郎(上・下)』『開花の人』『我に秘薬あり』など。
エッセイ・ノンフィクションに、『元気の達人』『健康の天才たち』『赤本の世界 民間療法のバイブル』『日本の名薬』『戦国武将の養生訓』など多数。
平成10年『藪の中の家――芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞。

内容説明

薬が動かした知られざる日本史秘話。

目次

第1部 薬にまつわる江戸の裏話―家康から新選組まで(長寿将軍・徳川家康の座右薬を復元する―家康が愛用した「萬病圓」は江戸一の名薬だった;島津斉彬怪死事件の謎を解く―幕末の歴史を変えた「英明の君主」の死;新選組の常備薬「石田散薬」は美味だった―若き日の土方歳三が売り歩いた江戸の名薬;幕末期・孝明天皇怪死の謎を解く)
第2部 知られざる江戸医学の智恵―将軍から庶民までの健康話(スペイン風邪を退治した江戸医学―江戸は世界有数の健康先進国だった;人気作家・山東京伝 京山兄弟が説いた「銭湯道」;西洋医学の父・杉田玄白の長寿七法則―自然は名医なり、薬は極力服すべからず;情報通・井原西鶴の強壮薬研究;漂泊の農民俳人・小林一茶の健康術)
第3部 スーパー老人・貝原益軒の旅・財産・死に方―その未公開資料を読み解く(八十五歳まで生きた益軒が常日頃携帯していた薬とは?―益軒の旅行記『行装記』を読み解く;江戸の昔も老後幸せに暮らすためにはお金が大事―益軒の家庭財産管理法;異例の長寿を誇った益軒の人生訓とは―遺言にみる“死に方上手”)

著者等紹介

山崎光夫[ヤマザキミツオ]
昭和22年福井市生まれ。早稲田大学卒業。放送作家、雑誌記者を経て、小説家となる。昭和60年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。特に医学・薬学に造詣が深い。平成10年『薮の中の家―芥川自死の謎を解く』で第17回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

42
全体3割に登場する貝原益軒・・彼が日本日常史に占める影響のウェイトを感じる。江戸末期、相次ぐ不慮の死亡(孝明天皇・斉彬)の項はページ数もさる事ながら、読ませる。事実は小説より奇なりだから真相は闇の中だし、歴史にたられば論は笑止とはいえ。信長ら三人の性格に例えた「鳴かぬなら・・」をもじった薬効の戯れ言は納得。今では所在すら掴めぬ家康直々の紫雪。口にのせると溶けて行く・・しかし朱も含まれている~極め付き神秘性。筆者のうんちくの引き出しの一部だろうと思われる内容は無学現代人の私には興趣尽きない。2017/02/05

ようはん

16
失われた江戸時代の薬の再現とか島津斉彬や孝明天皇の死に関わる薬の考察等、面白いエピソードが多かった。2023/01/29

オリーブ

8
命を大切にするという概念がなかった戦国時代において優れた才能を持っていた武将たちでも健康を気遣うことがなかった故に自滅していった例を観てきた家康は結局は健康に勝るものはないと学んでその結果天下を取ったとも言える。自ら薬の調合をするなど彼の医学に対する興味が予防医学に繋がりその後の江戸の医学の発展に大きな貢献を考えると、家康はやはりなるべくして天下人になったと言える。天下泰平の世の中で一番恐るべきものは病気で杉田玄白や貝原益軒のような医学人が活躍して人々をその苦しみから救ってくれたことに繋がったのだろう。2016/04/10

漢方売り

6
いくつかの話はこれまでの著者の作品でも垣間見た話でした。孝明天皇の話と石田散薬の話が面白かったです。石田散薬って美味なのか! ちょっと飲んでみたいです。2015/09/06

恵美

2
三英傑の寿命に言及しているけど、信長は本能寺の変で殺されたのだから、天寿を全うした二人と並べられないのでは?孝明天皇が天然痘で亡くなったのは知っていたけど、一度回復していたとは初耳。やっぱり暗殺なのかな?タイトルからして、全編が孝明天皇や島津斉彬の死の謎のような、不審な死を解き明かす構造かと思っていたけど、事件の謎は3分の1程度。他は江戸時代の薬のあれこれ。2022/02/28

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