石橋湛山の65日

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石橋湛山の65日

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  • サイズ 46判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492061923
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0021

出版社内容情報

終戦から10年の時を経た昭和31年、国内政治の民主化や自主外交を旗印にした石橋湛山政権が誕生した。だが、わずか65日の短命で終わる――。そして、日本は自主なき外交の道を歩み出した。

昭和史研究の第一人者が、わずか65日の短命に終わった”まぼろしの政権”が日本人に投げかけた謎に迫る。戦前・戦中から一貫して小日本主義、反ファシズムを唱え続けた反骨の言論人が、戦後、政治家の道を歩み、首相の座を降りるまでを克明に描き、戦後日本の保守政治の源流を探る政治ノンフィクション。

●本書のポイント
・言論人である石橋湛山が、なぜ政治家に転身したのかがわかる。
・石橋湛山の政治家人生を通じて、日本の近現代政治史がわかる。
・石橋政権が短命に終わらなければという歴史のイフを検証する。
・親米か親中かではなく日本が自立して歩むための一石を投じる。
・石橋湛山が主張しつづけた小日本主義の現代的意味を問い直す。

プロローグ

1章、劇的な首班指名――石橋内閣発足 
2章、大衆的な人気
3章、全国遊説
4章、吉田からの忠告
5章、無情な結果
6章、水際立った退陣

エピローグ

内容説明

太平洋戦争の終戦から10年余の時を経た昭和31年、国内政治の民主化と自主外交を旗印にした石橋湛山政権が誕生した。だが、わずか65日の短命で終わる―。そして、日本は自主性なき外交の道を歩み出した。戦前・戦中から一貫して小日本主義、反ファシズムを唱え続けた反骨の言論人が、戦後、政治家の道を歩み、首相の座を降りるまでの激動の保守政治の史実を克明に描き、短命に終わった“まぼろしの政権”が日本人に投げかけた謎に迫るノンフィクション。新型コロナウイルスの未曽有の危機が立ち去った後、日本の前途は洋々たり、と歩むために立ち返るべき、もう一つの戦後史!

目次

はじめに ある自由主義者の歩み
序章 七票で決まった新総裁―昭和三十一年十二月十四日の風景
第1章 戦後政治家としての出発点
第2章 反吉田への思想と軌跡
第3章 追放解除後の戦い
第4章 首相への道程、その政局
第5章 総裁選での勝利。そして挫折
終章 何ごとも運命だよ
おわりに 最短の在任、最大の業績

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者を取材してその肉声を記録してきたノンフィクション作家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で第52回菊池寛賞を受賞。『ナショナリズムの昭和』(幻戯書房)で第30回和辻哲郎文化賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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trazom

100
保阪さんは歴代63人の首相の中で石橋湛山は傑出した存在だという。在任期間がたった65日だったのに…。宇沢弘文先生も「石橋湛山のヒューマニズムを尊敬する」と書いておられたが、確かに、軍部に抵抗し、GHQにも堂々と反論する一貫した姿勢は、石橋湛山の人間性そのものである。関東大震災後「この経験を科学化せよ」と檄を飛ばしたような人物が現代のリーダーなら、コロナ禍への対応も違っていただろう。石橋内閣は日本が真っ当なリベラリズム国家として再生する最後のチャンスだった。それが65日で終わったことが、この国の歴史である。2021/07/24

KAZOO

94
私の好きなというか学生時代からその論文(全集を含め)を読んできた石橋湛山が首相になったときの状況を克明に書かれていて私は堪能しました。戦後にGHQからも期待されていたことも書かれています。三つの骨格(小日本主義、反ファシズムの平和主義、論理主義)が彼を支えていたということのようです。明治から63人の首相がいるということでABCランク分けすると戦後では吉田茂、石橋湛山、池田勇人、佐藤栄作がAランクだそうです。この本の副題(首相の格は任期にあらず!)が最近の首相と比較しているのは明らかでしょう。2023/07/02

ジャズクラ本

13
○面白かったが苦言が二点。一点目はタイトルと内容に若干の齟齬があること。書名からは在任期間の事績を詳らかにするような印象をうけるが、政治家になってから首相に就くまでの内容が主である。但しこれは湛山の思想や55年体制に至るまでの趨勢が分かりやすく書かれているので良しとしよう。二点目は湛山の言葉を借りて著者自身の思想が見え隠れする点。言いたいことがあるなら保阪正康の名で主張すべきだと思う。ただ湛山にもっと長く首相をやらせてみたかったという点は同意する。こうなると半藤一利「戦う石橋湛山」も是非読まねばなるまい。2021/10/23

Hiroo Shimoda

12
現代でも通じる筋の通った主張。確かにもう少し長く政治の場にいればというのは分かる。著者の思い入れか、人としての裏、闇、歪などが見えないのは残念。2021/09/11

ジュンジュン

11
「心をやわらかにして、世の中の物を見、事に当たる」~立正大学学長時代に新入生への訓示として語った湛山の言葉(259p)。揺るぎない信念で、戦前は言論人として、戦後は政治家として生きた石橋湛山は、一番好きな歴史上の人物。会社のミーティングでずっと黙っている僕は、かく在りたいと思っても実行はできない(涙)。そんな憧れの所以の1つは引き際の美学。本書は、首相在任期間65日の意義を歴史上に位置づけようとする。2021/07/10

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