近代日本と石橋湛山―『東洋経済新報』の人びと

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近代日本と石橋湛山―『東洋経済新報』の人びと

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  • サイズ A5判/ページ数 341,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492061909
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C3021

出版社内容情報

孤高の言論人たちが描いたもう一つの世界。彼らの掲げた自由の燈光は過去の日本の暗黒を照射するだけでなく未来の日本を導く力だ。

日本で内閣制度が創設されて以来、今日まで127年余り、その間に誕生した首相は62人におよぶ。その中で石橋湛山ほど異色な人物はいない。湛山は稀代の政治家であったが、同時に卓越した思想家でもあった。彼に匹敵する政治家は存在しない。その湛山を育成したのが日本を代表する経済誌『東洋経済新報』(現在は『週刊東洋経済』)である。

 著者の松尾尊兌は、39歳のときに初めて『新報』の存在を知ったが、それ以来ほぼ半世紀近くにわたり、日本の民主主義と自由主義の発展に対する『新報』の寄与について多くの論文や文章を書いてきた。氏の代表的な作品は、『大正デモクラシー』(岩波書店、1974年)、『本倉』(みすず書房、1983年)、『大正デモクラシーの群像』(岩波書店、1990年)、『民主主義と帝国主義』(みすず書房、1998年)、『わが近代日本人物誌』(岩波書店、2010年)などに収録されているが、本書には、原則として、それらの著書に含まれなかった数多くの文章が4部構成で収められている。

 『東洋経済新報』は創刊以来、会社経営などの「私経済」よりも、財政・金融の大勢を論じる「公経済」を得意としてきた。その社説や論説では経済の領域にとどまらず、政治、外交、社会、教育、文化など問題も幅広く取り上げてきた。町田忠治、天野為之、植松考昭、三浦銕太郎、石橋湛山といった歴代の主幹だけでなく、片山潜、尾崎士郎、赤松克麿、高橋亀吉、清沢冽、田川太吉郎など多くの異色ある社員や寄稿家が執筆にあたってきた。その論調は自由主義で一貫し、日露戦争後から満州事変前までの大正デモクラシー期には、日本の言論界の最先端に位置した。
 「世界史の転換期にある今日、『新報』の掲げた自由の燈光は、過去の日本の暗黒を照射するだけでなく、未来の日本を導く力を失ってはいない」。本書を締めくくるに当たっての松尾の言葉だが、読者は読了後、あらめて『新報』の徹底した自由主義の真髄を再確認させられることになるだろう。

?T 『東洋経済新報』とは何だったか

?U 大正デモクラシーと『東洋経済新報』

?V 三浦銕太郎

?W 石橋湛山とその周辺

【著者紹介】
松尾 尊兌(マツオ タカヨシ)
京都大学名誉教授
1929年鳥取県生まれ。1953年旧制京都大学文学部を卒業後、京都大学人文科学研究所に入る。1981年4月に京都大学文学部史学科教授(現代史学講座担当)。大正期の地方民衆運動史や吉野作造・石橋湛山の植民地論など、大正デモクラシー史の実証的研究が専門。1993年3月に京都大学を定年退官し、京都大学名誉教授に。

内容説明

それは近代史の奇跡だ!石橋湛山と『東洋経済新報』は近代日本の言論史、経済史に何を残したのか。

目次

1 『東洋経済新報』とは何だったか(『東洋経済新報』;『東洋経済新報』五〇〇〇号によせて)
2 大正デモクラシーと『東洋経済新報』(日露戦後における非軍国主義の潮流の一波頭―『東洋経済新報』の場合;片山/潜、三浦/銕太郎と石橋/湛山;大正デモクラシーと三・一独立運動;大日本主義か小日本主義か―三一運動前後における日本の対朝鮮政策論)
3 三浦銕太郎(三浦銕太郎小論;三浦銕太郎著『支那事変処理の方針』について)
4 石橋湛山とその周辺(大正デモクラシーの頂点・石橋湛山;石橋湛山小論;石橋湛山の平和構想;内村鑑三と石橋湛山;吉野作造と石橋湛山の中国論・断章―井上・姜論文に触発されて;中村八太郎の過程と石橋湛山;石橋湛山と野口泰次;戦時下憲兵の経済倶楽部監視;『石橋湛山全集』の刊行によせて;大原万平さん;書評・筒井清忠;『石橋湛山―一自由主義政治家の軌跡』;「石橋湛山研究」事始め―大正デモクラシーと『東洋経済新報』研究を回顧する)

著者等紹介

松尾尊〓[マツオタカヨシ]
1929年鳥取市に生まれる。鳥取一中、松江高校を経て、1953年京都大学文学部卒業、同年京都大学人文科学研究所助手、70年助教授、文学部に移り81年教授。93年名誉教授、京都橘大学教授。2002年名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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