出版社内容情報
大東亜戦争時の「第二の開国」はどう行われて失敗し、それが今の日本にどうつながっていくのか。「第三の開国」期である日本の進路を考える最高の一冊。
内容説明
何が「改革」されようとし、何が残されたのか―。「第三の開国」期にあたる現在、大東亜戦争当時の「第二の開国」がどのように開かれていったかを、史話として物語る。
目次
第1章 日米の仮想敵国
第2章 発端としての「対支二十一ヵ条」
第3章 アジアの帝国主義
第4章 「日米衝突」のシナリオ
第5章 満州事変というファシズム
第6章 世界戦争のプロローグ
第7章 「侵略」という認識
第8章 統帥権干犯の思想
第9章 軍部の独裁化をめぐって
第10章 精神的鎖国としての国体イデオロギー
第11章 日本の「世界史」
第12章 大東亜戦争の「開戦の詔勅」をめぐって
第13章 時代思潮としての「死の哲学」
第14章 外の力
補の章 戦犯とは何だったのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
0
2006年2月読了。「再確認のためにいっておけば、戦後憲法における『戦争の放棄』という条項は、1928年の『不戦条約』における『国家ノ政策ノ手段トシテノ戦争ヲ放棄スル』条項(国際的なとりきめ)を、日本が1931年の満洲事変以来、一方的に破ったこと。その結果として聯合国から一国の憲法に懲罰的に『戦争の放棄』条件が書きこまれたのである」
goldius
0
ミッドウェー海戦でこうすれば勝てたなどという矮小な戦争戦術論の本ではない。世界征服を企む残虐非道な悪の組織は世界史に数多登場しているが、大日本帝国軍が世界一の野蛮な悪でアフォの組織であったことを、豊富な事例で完璧に証明しています。2004/01/12