出版社内容情報
農民も商人もそれぞれの生業に精進することこそ仏業ーーと教え、ピューリタニズムにも似た「日本資本主義の精神」を形作った江戸時代の大思想家の知られざる足跡。
内容説明
三河武士、仮名草子作家、禅僧、評論家―多面的な顔をもつ江戸時代の思想家鈴木正三。現代に残した知的遺産、とくにその職業倫理思想を再評価する。
目次
1章 鈴木正三再評価の視点
2章 鈴木正三をイメージする
3章 なぜ今、鈴木正三か
4章 多感な幼少年時代
5章 悩み多き青年のとき
6章 正三、出家する
7章 弁道と教化の実践
8章 江戸における教化と大団円
9章 近代精神の扉を叩いた正三
10章 正三の鋭い時代感覚