雑食動物のジレンマ〈下〉―ある4つの食事の自然史

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492043530
  • NDC分類 498.5
  • Cコード C0030

内容説明

完璧な食事とは何か?トウモロコシ農場から、食品科学研究所、肥育場、有機農場、狩猟採集の森までを追い、私たちがいつも口にしている食べ物の正体が明らかに。―そして、最後にたどり着いたシンプルな問いへの驚くべき答えとは?ジェームス・ビアード賞最優秀賞(食関連著作部門)、カリフォルニア・ブック賞(ノンフィクション部門)、北カリフォルニア・ブック賞(ノンフィクション部門)受賞作。

目次

第2部 牧草―田園の食物連鎖(自家処理―ガラス張りの処理場;市場―バーコードのない世界から;食事―牧草育ち)
第3部 森林―私の食物連鎖(狩猟採集者;雑食動物のジレンマ;動物を食べることの倫理;狩猟―肉;採集―キノコ;完璧な食事)

著者等紹介

ポーラン,マイケル[ポーラン,マイケル][Pollan,Michael]
ジャーナリスト。食や農、ガーデニングなど人間と自然界が交わる世界を書き続け、ジェームス・ビアード賞、ジョン・ボローズ賞、QPBニュー・ビジョン賞、ロイター&国際自然保護連合環境ジャーナリズム・グローバル賞、全米人道協会ジェネシス賞など数々の賞を受賞。また、カリフォルニア大学バークレー校大学院でジャーナリズムの教鞭をとるとともに、食や農を中心に講演活動を行っている。妻で画家のジュディス・ベルザーと息子アイザックとバークレー在住

ラッセル秀子[ラッセルヒデコ]
翻訳家。聖心女子大学卒。米国モントレー国際大学院修士課程修了。フリーランス通訳を経て、翻訳業にたずさわる。また、ビジネス、医療、教育、観光、スポーツなど幅広い分野で実務翻訳を行うとともに、米国モントレー国際大学院の非常勤講師として英日翻訳を指導している。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

7
草を食べる牛に穀物を与えると早く大きくなる。長生きできないけど。どうせ殺して食べちゃうから良いか♪なんて思っていると、栄養成分表にのっている栄養が入っていない牛肉になる。赤身でもほぼ脂肪!衝撃だった。安い肉は荒い扱いを受けた動物の肉。幸せに飼われた肉を食べれば、不幸な肉は減る。国産のお肉を食べようと思った。2019/08/02

みゆき

7
農場や森から皿まで、「毎日意識せずに食べているもの」の起源を辿るルポ。一部は食品の工業化、二部はオーガニックとローカル、三部は動物倫理がメインテーマ。色々な人に読んでもらいたいけど、知らない方がしあわせなのかなあというジレンマに陥る。食品に物語をつけて売るのがトレンドだけど私たちが欲しいのは作られた物語じゃなくて、食品自体が持ってる物語を見ることができる透明性なのよね。2016/01/31

だダda

6
現代人必読の書。本当の意味での人生100年時代は、この書物を読まないと始まらないかもしれない。2018/05/08

isao_key

6
下巻は鶏の解体処理から、野生化した猪と豚との交配であるワイルドピッグの狩猟と解体、キノコ採集とオーガニックな食事をするまでが描かれている。残酷な描写もあるが、食のレポートとしての衝撃度からいえば、エリック・シュローサー『ファーストフードが世界を食いつくす』安部司『食品の裏側』を読んだ時の方が大きかった。訳者あとがきで、食品の加工、冷凍技術といった便利さを手に入れ、進化したつもりになっている我々は、実は逆に退化の一途をたどっているのではないか。糖尿病や肥満の増加は一種の自然淘汰なのでは、には考えさせられた。2015/02/05

vannie

6
生きる上でもっとも重要な「食」に関して知ることは、もはや私自身を知ることにも通じる。なぜここまで無知でいられるのか?「食」が工業化した末の無神経さにまず気づくべきだろう。気づいた上で、食物をジレンマではなく取捨選択していく積極性があるべきだ。2011/02/12

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