内容説明
いま会社が変わらなければ社員の心の病は減らせない!精神科産業医として企業のメンタルヘルス不全対策の現場にかかわってきた著者が、職場に蔓延している心の病、心が病むメカニズム、理想の職場などについて訴える渾身の医療エッセイ。
目次
序章 会社で心を病む人たち
第1章 心のメカニズム
第2章 なぜ会社で心を病むのか
第3章 現実とのミスマッチ
第4章 精神科産業医の処方箋
第5章 心のホットライン
第6章 もう会社で心を病ませない
著者等紹介
松崎一葉[マツザキイチヨウ]
1960年生まれ。1985年筑波大学医学専門学群卒業。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。筑波大学社会医学系准教授。また、日本産業衛生学会評議員、宇宙航空研究開発機構主任研究員、茨城労働局局医、東京都庁知事部局健康管理医、各企業の精神科産業医として、メンタルヘルス不全の治療および予防活動に取り組んでいる。専門は産業精神保健学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベイマックス
99
自分が変わるところは変える。でも、企業側もそして、上司も変わらないといけないけど、他人は変えられないからね。もっと、こういう精神科産業医が増え、力をつけて頂きたい。これから人口も減り人手不足になるのに、退職されたり休職されたりでは業績にもひびくと思うんだよね。2023/03/26
りー
30
仕事で心を病んだ身としては、鬱の最も多い原因は過重労働だということに納得。会社側として打つべき手立てが整理して書かれていて、あの時の自分にこの手立てが欲しかったぜ!と心から思った。時間的自己裁量権が無く仕事量(心を砕かなくてはならない量)が多い仕事が最も鬱になりやすい。「仕事でハイパフォーマンスを達成するには、社員が元気でいることが大切だ」って、当たり前のことなのだけれど、いまだに私の職種は個人の善意や誠意をあてにしすぎていて、年間5000人以上の休職者が出ている。人が足りないのも当たり前だろう。2023/05/19
ニョンブーチョッパー
1
◎2010/04/16
ゆうゆう
1
産業医の精神科医の重要性、予防の重要性を企業の産業精神科医の経験をもとに書かれた内容。これからの時代の産業医は内科だけでなく、精神科の2枚看板が良さそうだと思った。職場とマイドクターとの間を取り持つ精神科の産業医。もう大丈夫と復帰を焦り、完治を遅らせる、ぶり返しを早めるよりは良さそう。お医者さんにお世話にならないですむような、組織体制、企業風土が一番なのは確かなんだけど…2015/02/24
naka-m
1
具体的な事例や色々な角度からの予防・対処法・アフターケアなど思い当たる節も多く面白かった。メンタルヘルスの入門書としてよいと思いました。2012/08/31