子どもを深く知るための「質的」授業分析―授業改善の第一歩は「個の理解」から

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子どもを深く知るための「質的」授業分析―授業改善の第一歩は「個の理解」から

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  • サイズ A5判/ページ数 168p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784491064802
  • NDC分類 375.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

「個の理解」が深まれば、授業が変わる
本書の概要

「質的」な分析とは、個人の感情や経験、価値観などの数値化しにくい情報を収集・分析すること。これを授業研究に取り入れて、学びの過程や子どもの反応、教師の関わりを丁寧に分析し、共有可能な知として捉え直す方法を分かりやすく解説します。感覚的な言葉に終始しがちな研究授業も、根拠に基づいた学び合いの場へと深化。子どもの思考や対話を詳細に見取るため、子どもを深く知るとともに、評価の視点のアップデートにもつながります。個へのまなざしに基づく豊かな授業分析の世界へといざなう一冊です。

本書からわかること

「質的」な授業分析にはどんなメリットがあるの?

 「質的」な授業分析は、子どもの記述や発言などの定性的なデータから得られる感情や経験などの数値化しにくい情報を分析対象とします。
 それに対して「量的」な授業分析は、数値をよりどころに変数間の関係性や因果関係を明らかにするため、客観性があり、学級全体を捉える視点と言えます。
 例えば、テストの正答率といった量的なデータは「山頂までの距離(到達度)」を教えてくれます。しかし、そこに至るまでの道筋や、子どもがその時々に何を感じ、どのような理屈で一歩を踏み出したのかという文脈までは教えてくれません。そこで必要となるのが、「質的」なデータなのです。

「質的」な授業分析を取り入れるメリット

授業改善には「個の理解」が大切

9つの分析手法を徹底解説!

こんな先生におすすめ
・授業中に子どもが何を考えているかを知りたい先生
・優れた実践者が授業中にどのように行動しているかを知りたい先生
・研究授業の場で、根拠をもって語れるようになりたい先生
・授業改善のよい手立てを知りたい先生


【目次】

はじめに  

第1章 「質的」に授業実践を分析する 
01 質的な分析の特徴  
 1 「個の理解」を深める
 2 質的な分析の特徴
02 質的な分析と量的な分析の特徴の?較  
 1 量的な分析の特徴
 2 質的な分析と量的な分析の比較
03 質的な分析における信頼性・妥当性・再帰性 
 1 信頼性
 2 妥当性
 3 再帰性
04 質的な分析が必要な理由   
 1 目に見えにくいものを可視化する
 2 埋もれている「声」を聴く
05 質的な分析を?う上で必要な?続き  
 1 研究、分析への協力の同意を得る
 2 調査結果を学習の成績に反映しない
06 質的な分析をはじめる第一歩  
 1 何を対象に分析したいかを明確にする
 2 目的に沿った分析手法を選択する
 3 これまでの授業分析に、少しずつ要素を加えていく
column01 新しい理論を校内研究に浸透させるには時間がかかる!?  

第2章 9つの「質的」な分析方法  
01 インタビュー調査  
02 記述内容の分析  
03 自由記述式質問紙調査  
04 参与観察  
05 談話分析  
06 テキストマイニング  
07 コーディング・カテゴリー化  
08 事例研究  
09 エスノグラフィー  
column02 思いついたことを思いついたままに書く! 

第3章 「質的」に授業実践を分析した具体 
01 「インタビュー調査」による授業実践の分析  
02 「記述内容の分析」による授業実践の分析  
03 「自由記述式質問紙調査」による授業実践の分析  
04 「参与観察」による授業実践の分析   
05 「談話分析」による授業実践の分析  
06 「テキストマイニング」による授業実践の分析  
07 「コーディング・カテゴリー化」による授業実践の分析  
08 「事例研究」による授業実践の分析  
09 「エスノグラフィー」による授業実践の分析  
column03 先生! 机の上、ノートがたくさんだよ!  

第4章 「質的」な分析によって期待できること  
01 見取りへの質的な分析の活用  
 1 見取りと質的な分析の親和性
 2 見取りの解像度を上げる「3つのレンズ」
 3 「見える」よりも「見ようとする」ことの価値 
02 個別最適な学びの支援と質的な分析  
 1 集団に埋没する「個」の論理を掘り起こす
 2 成長を「個の内側」から見取る基準
03 質的な分析から考える指導と評価の一体化  
 1 授業実践の効果を「質的」に捉えていくことから見えるもの
 2 質的な分析を通した指導と評価の一体化
04 現場

内容説明

授業改善の第一歩は「個の理解」から。質的な分析は個人の感情や思考のプロセスなどを可視化できる。子ども一人一人の姿を捉えることができる。研究授業の議論が深まり、授業改善につながる。日常的な教師の営みの延長として実施できる。

目次

第1章 「質的」に授業実践を分析する(質的な分析の特徴;質的な分析と量的な分析の特徴の比較;質的な分析における信頼性・妥当性・再帰性;質的な分析が必要な理由;質的な分析を行う上で必要な手続き;質的な分析をはじめる第一歩)
第2章 9つの「質的」な分析手法(インタビュー調査;記述内容の分析;自由記述式質問紙調査;参与観察;談話分析;テキストマイニング;コーディング・カテゴリー化;事例研究;エスノグラフィー)
第3章 「質的」に授業実践を分析した具体(「インタビュー調査」による授業実践の分析;「記述内容の分析」による授業実践の分析;「自由記述式質問紙調査」による授業実践の分析;「参与観察」による授業実践の分析;「談話分析」による授業実践の分析;「テキストマイニング」による授業実践の分析;「コーディング・カテゴリー化」による授業実践の分析;「事例研究」による授業実践の分析;「エスノグラフィー」による授業実践の分析)
第4章 「質的」な分析によって期待できること(見取りへの質的な分析の活用;個別最適な学びの支援と質的な分析;質的な分析から考える指導と評価の一体化;現場の教員と研究者の共同研究の提案;アクション・リサーチ)

著者等紹介

渡辺理文[ワタナベマサフミ]
東京学芸大学大学院教育学研究科准教授。博士(教育学)。北海道教育大学札幌校講師および准教授として8年間の勤務を経て、2024年度より現職。質的な分析を用いて、授業研究やインタビュー調査を行ってきた。特に、現場の教員との共同研究を進め、教室でのフィールドワークを大切にしている。日本理科教育学会が主催するセミナーの講師を担当し、研究者と現場の教員に向けて質的な分析の普及を図っている。研究の積み重ねが評価され、2018年には日本理科教育学会より研究奨励賞を受賞。2024年には同学会より論文賞を受賞

中込泰規[ナカゴミタイキ]
奈良教育大学教育学部准教授。博士(教育学)。神奈川県公立中学校教諭として14年間、東京学芸大学附属竹早中学校教諭として5年間の勤務を経て、2026年度より現職。授業実践を対象とした質的研究に取り組み、その成果を研究会や学会等で積極的に発信している。実践と研究の積み重ねが評価され、2023年には公益財団法人日産財団より理科教育賞を受賞。さらに、2023年から2024年にかけて、日本理科教育学会より優秀実践賞および全国大会発表賞を受賞。2025年には、文部科学省より文部科学大臣優秀教職員表彰を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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