出版社内容情報
本書の概要
本書は、リフレクション(省察)を中核とした学習展開の効果を提案した前著『リフレクション型国語科授業―「問い」をつくり、「問い」で読み合い、「問い」を評価するー』の姉妹本ともいえる1冊です。
前著ではリフレクション型国語科授業の構想と検証ともなる草創期の実践を紹介しましたが、本書では、そこでは描ききれなかった「教材研究と評価」「教師の立ち位置」などについてもふれ、またその後積み上げた実践から子どもの育ちの姿を追い、リフレクション型国語科授業の「確立期」をまとめています。
子どもが学びを「自分事」として引き受けていく国語授業の具体像を示します。
本書からわかること
<主体化の4要件から捉える、国語学習サイクルの構造>
本書では、国語科における主体的な学びを「主体化の4要件」という視点から整理します。
【主体化の4要件】
要件① 学習者が言葉の何をどう学ぶかを決める
要件② 学習者と教師でともに言葉を探究する
要件③ 学習者相互で言葉の本質について対話する
要件④ 学習者が言葉の学びを評価する
子どもが問いをもち、学習の見通しをもって自ら学びを方向付けながら、評価・省察を通して次の学びへ向かう--その一連の流れを、リフレクション型国語学習サイクルとして具体化しています。単元末ではなく、省察を学びの途中に組み込むことで、思考が更新され続ける授業構造が見えてきます。
【目次】
はじめに 1
第1章 授業を見る目をもつ
1 授業を見る目的と意義 6
2 使用する教材を見る 8
3 過去と未来の学びに目を向ける 10
4 学習指導案を読む インプット編 12
5 学習指導案を読む アウトプット編 14
6 授業を見る観点をもつ 16
7 教室環境/学習環境を見る 18
8 授業記録を取る 20
9 校内研究として見る 22
10 経験年数が離れた先生の授業を見る 24
11 自由進度学習や個別最適な学びの見方 26
◆ COLUMN 協議会で何を話しますか? 28
第 2 章 教師を見る
1 めあて・学習課題を見る 30
2 導入を見る 32
3 説明・指示を見る 34
4 子どもの発言の受け止め方を見る 36
5 板書を見る 38
6 目線や動作、立ち位置を見る 40
7 机間指導を見る 42
8 子どもとの関わりを見る 44
9 学習展開を見る 46
10 器具や機器の使い方を見る 48
11 学習の終末を見る 50
12 教師の評価意識を見る 52
◆ COLUMN 恩師の授業の見方から 54
第 3 章 子どもを見る
1 授業前と後を見る 56
2 子どもの音読を見る 58
3 話し手の姿や発言の内容を見る 60
4 考えのずれ/違いを見る 62
5 聞き手の姿を見る 64
6 子どものつながりを見る 66
7 過去の学びとのつながりを見る 68
8 少人数での話し合いを見る 70
9 子どものノートを見る 72
10 子どもの学びの状況を見る 74
11 子どもと教材との距離を見る 76
12 振り返りを見る 78
◆ COLUMN どこで授業を見ていますか 80
第4章 教材・教科内容を見る
1 話すこと・聞くことの授業を見る 82
2 話し合うことの授業を見る 84
3 書くこと(実用系)の授業を見る 86
4 書くこと(創作系)の授業を見る 88
5 書くこと(説明系)の授業を見る 90
6 物語文の特性を見る 92
7 物語文(イ・エ)の授業を見る 94
8 物語文(オ・カ)の授業を見る 96
9 説明文の特性を見る 98
10 説明文(ア・ウ)の授業を見る 100
11 説明文(オ・カ)の授業を見る 102
◆ COLUMN 授業を見にいこう! 104
第5章 授業を見る目を磨く
「海の命」の授業を見る
1 本時の概要 10
内容説明
主体化の4要件、学習材研究と評価、学びを自分事にするための問い、読みの深まりに応じた教師の立ち位置、白坂学級の3年間の実践記録 など。言葉を学ぶ思考の習慣。リフレクション型国語科授業の最新の知見がわかる。
目次
第1章 リフレクション型国語科授業の考え方(学習者を主体化するリフレクション型国語科授業~問いを決定し、問いで読み合い、問いを評価する~;国語学習サイクルによる学習展開~教師の「出」や「待ち」に着目して~;リフレクション型国語科授業における変容~学習者の変容と教師の変容~)
第2章 リフレクション型国語科授業の学習材研究と評価(学習材研究と評価の必要性~学習者の主体を育てる学習材研究と評価~;文学の学習材研究と評価;説明文の学習材研究と評価)
第3章 リフレクション型国語授業の実際(「モヤモヤ」と向き合い、学び続ける~ネガティブ・ケイパビリティを観点に~;問いが「自分事になる」ということ~学びの「自分事」化と学習者の「協働・共創」;「問い」が生み出す言語活動の充実~ホット・シーティングを通した主体的・対話的で深い学び~;「教える者―教えられる者」から「ともに学ぶ者」へ~教師の立ち位置を観点に~)
第4章 白坂学級での3年間の歩み(第6学年最終単元における学習者の学びの姿;3年間での学びの姿;リフレクション型国語科授業の可能性)
第5章 座談会
著者等紹介
白坂洋一[シラサカヨウイチ]
筑波大学附属小学校国語科教諭。鹿児島県公立小学校教諭を経て、2016年より現職。教育出版国語教科書編集委員/『例解学習漢字辞典』(小学館)編集委員/全国国語授業研究会会長/「子どもの論理」で創る国語授業研究会会長
香月正登[カツキマサト]
梅光学院大学子ども学部教授。山口県公立小学校教諭を経て、現職。全国大学国語教育学会員/日本国語教育学会員/中国・国語教育探究の会代表
小泉芳男[コイズミヨシオ]
広島県・広島市立袋町小学校教諭。全国国語授業研究会監事/「子どもの論理」で創る国語科授業研究会理事/中国・国語教育探究の会事務局/全国大学国語教育学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



