出版社内容情報
本書の概要
本書では、探究的な学びの駆動力となる、「愉しさ」のある算数授業を、実践を通じて提案します。外因的な「楽しさ」と内因的な「愉しさ」。本書では、子どもの姿から「たのしさ」を見つめ直し、子どもの内面から湧き出す愉しさのある授業に焦点を当てました。正答を求めるだけの楽しさの先の、モヤモヤをスッキリさせる愉しさへ導く一冊です。
本書からわかること
愉しさが駆動する授業がわかる!
「個別最適な学び」や「?由進度学習」など、近年、学び?に焦点を当てた研究が広がっています。
他方、学びの主役である「?どもの姿」に視点を移すと、子どもたち自身が“算数の学びを愉しんでいるか”が重要であることはいうまでもないでしょう。算数・数学に没頭して愉しむことで、?どもたちは??の学びを深化させます。
本書では、【愉】と【楽】の辞書的な意味を授業場面に照らして援引し、問題が解けたという外因的な「楽しさ」と、更に学びを深めたいと湧き上がる内因的な「愉しさ」を区別しています。
学び方が多様化しても、子どもが没頭する「愉しさ」のある授業は常に欠かせない視点です。
一人ひとりの子どもが没頭する探究的な授業の姿を、本書でぜひご覧ください。
Chapter 1 算数の学びを愉しむとは?
Chapter 2 学びを愉しむ授業づくりのポイント
Chapter 3 学びを愉しむ19の姿
Chapter 4 没頭する学びを考える教師の鼎談
こんな先生におすすめ
算数の授業をよりよくしたい先生
【目次】
目次
はじめに 2
Chapter 1 算数の学びを愉しむとは?
算数の学びを愉しむとは? 8
算数の学びを愉しまない姿とは? 16
教師は算数を愉しんでいるのか? 24
1年生でも学びを愉しめる 32
愉しさが学びを深化させる 40
Chapter 2 学びを愉しむ授業創りのポイント
愉しさのきっかけは一部の子どもから 50
愉しむ授業に必要な教材開発・発問吟味 58
子どもの「気づき」をキャッチする教師の「気づき」 66
「見方・考え方」から探究へとつなげる手立て 74
愉しさに必要な子どもの活動 82
Chapter 3 学びを愉しむ19の姿 91
「また同じ」で愉しむ(帰納的な考え方) 92
「次はこうなる」で愉しむ(類推的な考え方) 98
「いつでもできるよ」で愉しむ(一般化の考え方) 104
「でもさあ」で愉しむ(特殊化の考え方) 110
「だから」「分かった!」で愉しむ(演繹的な考え方) 116
「きまりがある」で愉しむ(関数の考え方) 122
「だったら」で愉しむ(発展的な考え方) 128
「これって前の……」で愉しむ(統合的な考え方) 134
「一つだとしたら」で愉しむ(単位の考え方) 140
「もし○○にしたら」を愉しむ(単純化の考え) 146
「例えば○○だとしたら」で愉しむ(概算の考え方) 152
「もし○○だとしたら」で愉しむ(置換の考え方) 158
「○○をたしたら」で愉しむ(補完の考え方) 164
「前の○○と似ている」を愉しむ(系統的な考え方) 170
「○○にもあるよ」を愉しむ(日常化の考え方) 176
「また違ったぞ」を愉しむ(失敗や試行錯誤) 182
「だからさあ」を愉しむ(説得したくなる説明) 188
「わあきれい」を愉しむ(美しさへの感動) 194
「そんな考え方があるんだ」を愉しむ(新たな発想を愉しむ) 200
Chapter 4 没頭する学びを考える教師の鼎談
「子どもが没頭する授業とは」 208