学校がもっとすきになるシリーズ
あしたのショウ

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 22X24cm
  • 商品コード 9784491057446
  • NDC分類 E
  • Cコード C8771

出版社内容情報

ありがとうが素直に言えないの、なんでだろう

ぼくは、大きな交通事故にあった。
いま歩く練習をしている。
やっと行けるようになった学校では、
クラスのみんなが、車椅子のぼくに特別やさしくしてくれた。
たくさん手伝ってくれて「ありがとう」なのに、
「ありがとう」と言えば言うほど
泣きたくなってくるのは、なんでだろう。
ぼくが下を向いていると、親友のユウマの声がした。
ユウマの一言で、ぼくもみんなも変わりはじめてーー。

・・・

学校がもっとすきになるシリーズ 2025 全3作同時刊行!

『わたしのとなりのヒロトくん』
『わすれもの とどけます』
『あしたのショウ』

勉強が好き。スポーツが好き。絵が好き。音楽が好き。
子どもたちは学校で、たくさんの好きなことを見つけます。
好きという気持ちから、個性的な未来が始まります。
でも、どの「好き」だって
最初は「学校が好き」という気持ちから始まるのだと思うのです。
東洋館出版社の「学校がもっとすきになるシリーズ」では、
子どもたちに学校という場の魅力を伝えていきます。

今回刊行する3冊には、「自分とはちょっとちがう子」が登場します。
ちがうことはおかしい? ちがうと友達になれない? ちがうから特別扱い?
学校生活のなかのやりとりから
自分になかった視点に気づき、変化が生まれる。
そんな作品をお届けします。

内容説明

ぼくは、おおきなこうつうじこにあった。いまあるくれんしゅうをしている。やっといけるようになったがっこうでは、クラスのみんなが、くるまいすのぼくにとくべつやさしくしてくれた。たくさんてつだってくれて「ありがとう」なのに、「ありがとう」といえばいうほどなきたくなってくるのは、なんでだろう。ぼくが、したをむいているとしんゆうのユウマのこえがした。ユウマのひとことでぼくもみんなもかわりはじめて―。

著者等紹介

くすのきしげのり[クスノキシゲノリ]
児童文学作家。1961年生まれ。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などを経て現在にいたる。「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」となった『おこだでませんように』『メガネをかけたら』(ともに小学館)をはじめ、本作品と同シリーズで刊行した『ぼくはなきました』(小社)が、「第29回けんぶち絵本の里大賞 びばからす賞」を受賞するなど選定および受賞多数。『メロディ』(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス)、『ええところ』(Gakken)など、小学校(2024年度改訂)・中学校(2025年度改訂)の教科書において、作品が採用・掲載される

小泉るみ子[コイズミルミコ]
1950年、北海道生まれ。早稲田大学文学部を卒業後、絵を志す。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

36
今日より明日は良くなる!交通事故で入院した少年ショウ。医師は【今日より明日はもっと良くなる】と励ます。学校に行きたい。オンラインで学校の様子を知る。退院後は車椅子で登校。同じクラスの仲間は何かと助けてくれる。何度も【ありがとう】を言うショウ。しかし彼は気がつく。何か居づらい。クラスのみんなも助けることが義務に。きっかけはユウマがくれた。自分で出来ることはしよう!📚️【支える、助ける】ことの意味を考えさせる、実は深いテーマを描いた一冊。もし我々が助けあえば、社会は改善する。2025/09/30

anne@灯れ松明の火

22
新着棚で。交通事故に遭い、大けがで入院したショウくん。やっと車いすで登校できるようになったけれど、親切にしてくれる友達に「ありがとう」を言うばかり。「かわいそう」という声も聞こえてきて、楽しいはずの学校が辛くなってきて……。ユウマくんの言葉、ショウくん自身の言葉で、みんなの気持ちも変わった。親切、ボランティア、思いやり……いいことだけど、相手の気持ちも考えながら、どこまで手を差し伸べればいいか、見守る方がいいか、考えなくてはいけないんだな。絵は、小泉るみ子さん2025/06/18

gerBera.m

11
大きな交通事故🚐に遭ってしばらく歩けなくなったショウくん。車椅子で学校に🏫行くとみんながボランティアとして進んで助けてくれるが、ありがとうと友達にいうたびに、違和感が生まれるショウ。なんだか泣きたくなったときユウマが声をかけてくれた。「今日のショウよりあしたのショウのが良くなるはずだ」という先生の言葉を、おかげで勇気を持って自分でできることは自分でやる!と言ったショウがものすごくかっこよかった。助けてもらうばかりなときに違和感がある時に読み聞かせしたい。2025/05/15

ヨシ

8
くすのきしげのりさんの『学校がもっとすきになるシリーズ』。交通事故にあったショウは、車椅子だけど学校に行けるようになった。みんなは「かわいそう」と言って、優しくしてくれたり手伝ってくれる。そのたびに「ありがとう」と言うのだけど、そう言う度に泣きたくなってきて…う〜ん、難しいね。どちらの気持ちもわかるだけに、ちょっと違うよな〜と思いながら読みました。確かに「かわいそう」と見下しているなら失礼だと思うけど。お互いさまの精神でできないことをカバーしあい、できることは自分でやれると言えば良いのになぁ。2025/06/14

遠い日

6
「学校がもっとすきになる」シリーズ。交通事故で大怪我をしたショウくん。ギプスで入院、リハビリをしながら車椅子でやっと学校に通えるようになった。みんなが親切。でも、「ボランティア」ということばの表面しか理解していない友だちの言い方はどこか人ごとで、冷たい。そのことに屈折した思いを抱くショウくん。手助けとお世話は違う。できることは本人がやる。できないことに手を添えてあげればいい。教室での人間関係は、時として繊細な部分を病んでしまいます。2025/07/30

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