出版社内容情報
本書では、実際にADHDを抱えて生きている、さまざまな民族的・社会経済的背景を持つ子どもたちの声やエピソードをふんだんに掲載しています。
インタビューの中で語られる話には、子どもたちの自己認識やADHDであることに対する考え方、感じ方が詰まっています。
これらはきっとあなたが子どもたちの思考や感情、行動をよりよく理解したいと考えた時に、重要なヒントとなるでしょう。
■子どもたちにとってかけがえのない理解者・支援者となるためのガイドブック
各章の冒頭でその章のテーマを象徴するようなインタビューを掲載し、全体に具体的なエピソードを散りばめています。
第1部では、ADHD児の子育てにおける5つの「C」のアプローチについて概説し、ADHDや「学び方の違い」との付き合い方、ADHD脳の働きや実行機能の概要、正確な診断を受ける方法、ADHD脳との生活を親子で受け入れる方法をお伝えします。
続く第2部では、学校にまつわるさまざまな問題、具体的には、学力、宿題、セルフ・アドボカシー(自己権利の擁護)などについて取り上げます。
そして第3部では、家庭生活に焦点を当て、子どものかんしゃくや悩み、整理整頓、友達関係、テクノロジーの使用などについて詳しく見ていきます。
また役立つエクササイズや覚えやすいテクニックなど、効果を実感できるさまざまな実践的手法も多数掲載しています。
本書はきっと、あなたが子どもたちにとってかけがえのない理解者・支援者となるための手助けをしてくれるでしょう。
内容説明
子どもたちの声には、親へのヒントがたくさん詰まっていた!(落ち着きがない、物忘れが多い、集中力が続かない、整理整頓が苦手、感情をコントロールできない…etc.)self‐Control(自己コントロール)、Compassion(共感・思いやり)、Collaboration(協力・連携)、Consistency(一貫性)、Celebration(称賛・祝福)。5つの「C」のアプローチで、子育てが変わる!これはあなたがADHDの子どもたちにとって、かけがえのない理解者・支援者になるためのガイドブック。
目次
第1部 ADHDと共に生きる(ADHD児の子育てにおける5つの「C」;ADHD脳を理解すればすべてが変わる;ADHD脳を受け入れる)
第2部 学校生活(学校のハードルを乗り越える;理性を保つ:自己コントロール(self‐Control)の活用と指導
子どもの立場で考える ほか)
第3部 家庭生活、その後の人生(大きな感情に対処する;タスクを遂行する;友達を作る:ADHD児のソーシャルライフ;デジタル生活:テクノロジーとの付き合い方)
著者等紹介
サリーン,シャロン[サリーン,シャロン] [Saline,Sharon]
個人開業の認定臨床心理士で、ADHDや学習障害、メンタルヘルスの問題が子どもや若者とその家族に与える影響に関する第一人者。多忙な臨床業務のかたわら、学校とも幅広く連携し、教室におけるメンタルヘルスの問題、学習方法の異なる生徒のためのツール開発、教師・保護者間のコミュニケーションについて取り組んでいる。未治療のADHDを抱える弟と共に育った独自の視点と、長年にわたる臨床経験をもとに、情報や感情、対立、ストレスの迷宮から、効果的な対話、支援、つながりへと、多くの家族を導いている。ブラウン大学をを成績優秀者として卒業後、ニュー・カレッジ・オブ・カリフォルニアで心理学修士号、カリフォルニア臨床心理大学院で心理学博士号を取得。個人のニュースレター、ブログ、SNSでも、子育てに役立つ貴重な知見やアドバイスを無料で発信中
中尾由恵[ナカオヨシエ]
大阪外国語大学(現・大阪大学)卒。医療系メーカーおよびIT系企業にて社内翻訳・通訳者として勤務後、フリーランス翻訳者として独立。医薬・ライフサイエンス分野を中心に、幅広い翻訳活動に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。