出版社内容情報
ベストセラー『筑波発 読みの系統指導で読む力を育てる』を全面刷新!
「読む」「書く」「話す・聞く」の系統と問いの深化から、探究する国語授業を描く
本書の概要
2016年刊行のベストセラー『筑波発 読みの系統指導で読む力を育てる』の成果を受け継ぎ、内容を全面的に刷新・拡充。「読むこと」に加え、「書くこと」「話すこと・聞くこと」までを見通した、国語科の系統的カリキュラムを提示しました。さらに、子どもの問いが学びの中でどのように深まり、探究へとつながっていくのかを理論と実践の両面から解説。自ら問いを立て、仲間と追究し、納得解を見いだす国語授業を提案する一冊です。
本書からわかること
1.「読む」「書く」「話す・聞く」で育てる力と、その系統がわかる
国語科の授業は、一つ一つの教材や単元を終えるだけでなく、そこで身に付けた力を次の学習へとつなげていくことが重要です。本書では、「読むこと」を文学的文章と説明的文章に分けるとともに、「書くこと」「話すこと・聞くこと」についても、学習指導要領の内容を踏まえながら、第1学年から第6学年までに育てたい力を系統的に整理。各学年で何を重点的に指導し、その学びをどのように積み上げていくのかを、具体的な教材や言語活動と結び付けて示しています。目の前の単元だけでなく、6年間を見通して授業を構想するための確かな指針が得られます。
2.六つの問いの機能と、問いが深まるプロセスがわかる
子どもがもつ問いは、すべてが同じ働きをもつわけではありません。本書では、問いの機能を、読みの予想を生むA「想像的な問い」、直感的な読みを表すB「感覚的な問い」、読みのズレを明らかにするC「論理的な問い」、言葉や論理のよさへの気付きを促すD「納得的な問い」、読書生活や表現活動への意欲につなぐE「追究的な問い」、読みを仲間と共有するF「共感的な問い」の六つに整理しています。
問いが互いに関連しながら変化・深化することで、子どもの学びが受け身の読み取りから、自ら課題を見いだして追究する学びへと転換していく道筋がわかります。
3.問いの深化を促す、具体的な授業デザインがわかる
探究的な学びは、子どもに自由に問いを出させるだけでは実現しません。教師には、子どもの発言や記述に表れた問いの意味を捉え、どの問いを取り上げ、どのように比べ、つなぎ、問い返すかを判断する役割があります。
本書では、教材との出会いから問いが生まれ、対話によって読みや考えのズレが可視化され、再検討や表現活動を通して納得解へと近づいていく授業の過程を、板書・発問・子どもの発言を含む実践記録で具体的に紹介。
「読むこと」にとどまらず、「書くこと」「話すこと・聞くこと」、さらに領域を複合させた授業まで、問いを学びの原動力にするための教師の働きかけを学べます。
【目次】
まえがき 1
序章
「問い」が深まる国語授業のデザイン 6
これから必要なカリキュラムとは? 8
第1章「読むこと―文学的文章―」の系統的カリキュラム
「読むこと―文学的文章―」 の系統的カリキュラム 12
「読むこと―文学的文章―」 のカリキュラムに関する解説 14
「読むこと―文学的文章―」 の授業ドキュメント 16
「読むこと―文学的文章―」 の授業実践
1 年 イラスト化で問いを深める 28
単元名 物語のおもしろさを知ろう
中心学習材 「スイミー」(教育出版1 年下)
2 年 初発の感想のズレを「問い」として読み深める 34
単元名 アジアのお話を紹介しよう
中心学習材 「スーホの白い馬」(光村図書2 年下)
5 年 問いのサイクルで読みの深化を促す 40
単元名 問い日記をつくろう!
中心学習材 「注文の多い料理店」(令和2 年版 学校図書5 年上)
6 年 「読後感」で問いの深化を促す 46
単元名 続・宮沢賢治の世界
中心学習材 「やまなし」(光村図書6 年)
第2章「読むこと―説明的文章―」の系統的カリキュラム
「読むこと―説明的文章―」 の系統的カリキュラム 54
「読むこと―説明的文章―」 のカリキュラムに関する解説 56
「読むこと―説明的文章―」 の授業ドキュメント
4 年 読むための必要感をもたせる 58
単元名 くらしの中の和と洋について調べて発表しよう
中心学習材 「くらしの中の和と洋」(東京書籍4 年下)
「読むこと―説明的文章―」 の授業実践
1 年 事例の数で問いを深める 66
単元名 説明文の仕組みを考えよう
中心学習材 「みぶりでつたえる」(教育出版1 年下)
2 年 情報の比較と視覚的な共有で「問い」を深める 72
単元名 うちの近くの名人、はっけん
中心学習材 「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書2 年上)
3 年 「探究的な学び」で問いの深化を促す 78
単元名 へんしんリーフレットをつくろう
中心学習材 「すがたをかえる大豆」(光村図書3 年下)
6 年 問いづくりで読みの深化を促す 84
単元名 問いを立てて読み、意見文を書こう!
中心学習材 「時計の時間と心の時間」(光村図書6 年)
第3章「書くこと」の系統的カリキュラム
「書くこと」 の系統的カリキュラム 92
「書くこと」 のカリキュラムに関する解説 94
「書くこと」 の授業ドキュメント
5 年 投書を読み比べて、意見文を書こう! 96
中心学習材 「どう考える?この投書
内容説明
想像的な問い 読みの予想。感覚的な問い 直感的な読み。論理的な問い 直感的な読みのズレ。納得的な問い 言葉や論理のよさへの気付き。追究的な問い 読書生活や表現活動への意欲。共感的な問い 読みの共有。「問いの深化」こそ質の高い探究的な学びを実現する鍵。
目次
第1章 「読むこと―文学的文章―」の系統的カリキュラム(「読むこと―文学的文章―」の系統的カリキュラム;「読むこと―文学的文章―」のカリキュラムに関する解説 ほか)
第2章 「読むこと―説明的文章―」の系統的カリキュラム(「読むこと―説明的文章―」の系統的カリキュラム;「読むこと―説明的文章―」のカリキュラムに関する解説 ほか)
第3章 「書くこと」の系統的カリキュラム(「書くこと」の系統的カリキュラム;「書くこと」のカリキュラムに関する解説 ほか)
第4章 「話すこと・聞くこと」の系統的カリキュラム(「話すこと・聞くこと」の系統的カリキュラム;「話すこと・聞くこと」のカリキュラムに関する解説 ほか)
第5章 教材別授業アイデア(文学「紙ひこうき、きみへ」(教育出版3年上)
説明文「津田梅子―未来をきりひらく『人』への思い―」(教育出版6年下) ほか)
著者等紹介
桂聖[カツラサトシ]
共愛学園前橋国際大学准教授。山口県美祢市立伊佐小学校教諭、山口大学教育学部附属山口小学校教諭、広島大学附属小学校教諭、東京学芸大学附属小金井小学校教諭、筑波大学附属小学校教諭(筑波大学非常勤講師を兼任)を経て、2024年4月より現職。一般社団法人日本授業UD学会理事長、光村図書「小学校国語教科書」編集委員、小学館『例解学習国語辞典』編集委員など務める
青木伸生[アオキノブオ]
昭和学院小学校校長。東京都公立小学校教諭・筑波大学附属小学校教諭(筑波大学非常勤講師を兼任)を経て、2024年4月より現職。元全国国語授業研究会会長、日本国語教育学会常任理事、教育出版「小学校国語教科書」編集委員など務める
青山由紀[アオヤマユキ]
淑徳大学教授。筑波大学附属小学校教諭(筑波大学非常勤講師を兼任)を経て、2025年4月より現職。日本国語教育学会常任理事。光村図書「小学校国語教科書」「小学校書写教科書」編集委員など務める
白坂洋一[シラサカヨウイチ]
筑波大学附属小学校教諭(筑波大学非常勤講師を兼任)。鹿児島県公立小学校教諭を経て、2016年より現職。教育出版「小学校国語教科書」編集委員、小学館『例解学習漢字辞典』編集委員、全国国語授業研究会会長、「子どもの論理」で創る国語授業研究会会長など務める
弥延浩史[ヤノベヒロシ]
筑波大学附属小学校教諭(筑波大学非常勤講師を兼任)。青森県公立小学校教諭を経て、2018年より現職。東京書籍「小学校国語教科書」編集委員、全国国語授業研究会副会長、「明日の国語授業を語る会」会長など務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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