出版社内容情報
教科教育の現在と未来を考える羅針盤シリーズ、ついに刊行!
学習指導要領が全面実施されて3年半。改めて今、授業づくりはどうなっているのかを考えるときが来たのではないだろうか。学習指導要領の趣旨は現場に浸透しているのか。授業はどう変わっていったのか。算数科教育の現在地はどこにあるのか、そしてこれからどこへ向かうべきか。本書では、現在の課題とその解決方法を明らかにし、学習指導要領が目指す授業づくりとその未来を提案する。
◎今こそ教科教育を見直し、授業づくりを考えるとき!
学習指導要領が全面実施されて3年半が経ちました。この間、コロナ禍などの困難に直面し、学校現場も大きく変わってきました。そんな中、改めて今、授業づくりはどうなっているのかを考える契機が来たと考えます。学習指導要領の趣旨は現場に浸透しているのか。授業はどう変わっていったのか、また変わっていないのか……。現在の課題とその解決方法を明らかにし、学習指導要領が目指す授業づくりとその未来を提案する、それが本書のねらいです。
◎算数教育の牽引者たちが話題のトピックを解説
本書は、文部科学省教科調査官や現行学習指導要領の作成協力者をはじめ、算数教育に精通した研究者、実践家が中心になって、指導要領の真のねらいや授業改善の提案等を詳述しています。第1章では、「なぜ、算数を学ぶのか」という普遍的なテーマについて、第2章以降では、現行学習指導要領で大きくクローズアップされた「資質・能力」「数学的な見方・考え方」「数学的活動」と新しく変わった「領域」をどう捉えていくかを記載。さらに第4章では、「個別最適な学びと協働的な学び」「GIGAスクール」「カリキュラム・マネジメント」等、最近の話題を取り上げつつ、これからの算数教育について教師は、そして授業はどうあるべきかを説いています。
◎一緒に算数の授業を前に進めていきましょう!
学習指導要領が新しくなっても、授業はそこまで変わらない、変える必要がないと思われている先生方もいるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。「内容ベイス」から「能力ベイス」になったからこそ、真に子ども主体の授業を目指すからこそ、改めて学習指導要領を読み直し、授業を見直し、課題と提案を繰り返し、次の時代の算数教育につなげるときが来たのではないでしょうか。本書が先生方の授業づくりの一助になれば幸甚です。
◎こんな先生におすすめ
算数教育に力を入れている先生
算数教育を究めたい先生
内容説明
教科教育の現在地が分かる!授業を変える14本の論説と事例。算数教育牽引者による特別鼎談掲載!
目次
第1章 なぜ、算数・数学を学ぶのか(算数・数学を学ぶ価値とは;なぜ学ぶのか、何を学ぶのか、いかに学ぶのか)
第2章 目指すべき三つの柱の資質・能力の捉え方(「数学的な見方・考え方」が働くとは―その成長へ向けた指導の在り方;「数学的活動」は日々の授業で実現してきているのか;「思考力・判断力・表現力等」を明確に捉えることはできているのか―グレーディングされた能力育成へ授業はいかに変わるのか;「学びに向かう力、人間性等」を涵養することはできているのか)
第3章 新しく変わった領域をどう捉えるか(新設された領域をいかに捉えるか―変化と関係:関数の見方の重視と中学との連携から;新設された領域をいかに捉えるか―データの活用は授業をいかに変えるのか;領域変更をいかに捉えるか―計量が図形に入ったことの意味を問う;領域変更をいかに捉えるか―「式と計算」が「数と計算」領域に位置づくことによって授業はいかに変わるのか)
第4章 算数教育の今日的課題と未来はどうするのか(「個別最適な学び」と「協働的な学び」は「深い学び」に貢献しているのか;DXは算数教育の深い学びにいかに貢献するか;カリキュラム・マネジメントをいかに捉えていくか―教科等横断的に資質・能力を育成するために必要なこと;目指すべき算数・数学教育への期待と課題―これからの授業改善に向けた着眼点は何か)
著者等紹介
池田敏和[イケダトシカズ]
横浜国立大学教授
齊藤一弥[サイトウカズヤ]
島根県立大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。