出版社内容情報
【本書の概要】
働き方改革、教員のなり手不足、教員の休職や退職など、学校現場ではむずかしい課題が山積しています。このような状況のなかでも特に重要視したいのが若手教員の育成です。どの教員にとっても多忙な今日、なかなか若手教員の育成にまで手が回らないかもしれません。しかし、上手に成長を促すことができれば、ミドルリーダー自身の職能成長につながります。
本書においては、とてもネガティブなマインドをもった架空の若手さんに登場してもらい、その対応を通じて、どのようにすれば若手教員を支え、職能成長を促していけるか、その考え方と方法を紹介します。
【本書刊行の背景】
学校段階を問わず、先生方の仕事量は増すばかり。働き方改革が進められているとはいえ、依然として厳しい労働環境にあると言います。そのようななか、希望や期待に満ちて教職に就いたものの、心身の体調を崩して休職してしまったり、失意のうちに退職してしまったりする若手教員は決して少なくありません。
教員不足が叫ばれる今日です。もし、若手教員を窮地から救い出せなければ、ゆくゆくは学校教育そのものが立ちゆかなくなるかもしれません。こうした状況を打開できる鍵を握るのがミドルリーダーの先生方です。
ただ、そうはいっても、ミドルリーダーもまた数多くの業務を抱えています。そうした状況にありながら、若手教員が無理なく伸び伸びと職能成長していけるようサポートするにはどうすればよいのでしょうか。このような問題意識のもと、前川智美先生にご執筆いただいたのが本書です。
目次
1 大いに張り切るも壁にぶつかる1年目の「若手さん」(ドキドキの学級担任 初任なのに担任なんて!;予想以上の仕事量、やってもやっても終わらない;本当はもっと子どもと関わりたいのに… ほか)
2 ちょっと慣れてきたからこそ悩む2~3年目の「若手さん」(「2年目だから」という呪縛;とうとう後輩ができてしまった…;去年と比べて成長していない「停滞」の恐怖… ほか)
3 自立し始め、隣の芝が青く見える4~5年目の「若手さん」(先輩や同僚にイラっとしてしまうようになった;隣の教室から聞こえてくる楽しそうな声が気になってしまう;ついに、みんなをまとめる「チーフ」を任された! ほか)
4 解説「誰一人取り残さない職員室」をめざして
著者等紹介
前川智美[マエカワトモミ]
横浜創英中学・高等学校教諭。1988年佐賀県生まれ。長崎大学教育学部卒業。元東京都公立中学校主任教諭。東京教師道場で2年間道場生として学んだ後、リーダーとしてさらに2年間若手教員の育成に当たった。プログラミング指導教員養成塾修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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アンナ