出版社内容情報
遊びながら学ぶ、遊ぶように学ぶ「Play型授業」
本書の概要
「遊び」を中心に据え、「遊び」で授業を創る。古代ギリシャ時代から現代まで続く「遊び」研究を鳥瞰し、子どもたちが熱中し、没頭し、夢中になる「Play型授業」、そこで湧きおこる「Play型学習」の秘訣を実践とともに解説。
本書からわかること
偉人の共通点
プラトン、ピアジェ、ヴィゴツキー、ブルーナー、デューイ……。
名前は聞いたことがあるけれど、では、どんなことをした人かと問われると、すぐには答えが出てこないという先生方も多いのではないでしょうか。
実は、これらの人物の研究には、いずれも「遊び」が重要なキーワードになっているという共通点があります。
「遊び」研究をひもとく
紀元前の昔から、幼児期においては「遊び」が重要であり、遊戯をさせながら養成すべきであると言われてきました。
実際、古代ギリシャの哲学者プラトンも、「子どもたちを学習させながら育てるにあたって、自由に遊ばせるかたちをとらなければならない」とその著書『国家』の中で遊びの重要性を論じています。
後世においても、生物学や社会学、心理学や教育学と、さまざまな学問で「遊び」と「学び」の関係について研究が進められてきました。
「Play型授業」「Play型学習」とは?
こうした先人たちの研究をふまえ、本書の著者は「遊び」の教育的価値について考え続けてきました。
そして、遊びながら学び、遊ぶように学ぶ授業や学習の在り方を提案しています。
すなわち、「Play型授業」「Play型学習」です。
本書では、「Play型授業」「Play型学習」の具体も、子どもの姿と共に紹介しています。
遊びながら学び、遊ぶように学ぶ
「Play型授業」には、
・快楽性(楽しくなる)
・非強制性(強制感を感じにくくなる)
・属文脈性(文脈になる)
という三つの条件があります。
子どもたちが遊びながら学び、遊ぶように学ぶ「Play型授業」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
こんな先生におすすめ
子どもたちは「遊び」に熱中します。
子どもたちは「遊び」に楽しさを感じ、主体的に取り組みます。
上の二つの文の「遊び」を「学び」に置き換えてみてください。
授業中、子どもたちのそんな姿を見たい、そして、そんな授業をしたいと思う先生方にはぜひおすすめです。
内容説明
「遊びと学び」は渾然一体。小学校に入った途端、「お口チャック、手はお膝」ではもったいない。子どもたちの活動を遊び化するのがうまい先生は授業がうまい!古代ギリシャ時代から現代まで続く遊び研究の理論を鳥瞰し、子どもたちが熱中し、没頭し、夢中になる授業の秘訣を実践とともに記しました。スタート・カリキュラムや幼保小の架け橋プログラムについても解説。
目次
序章 「遊び」こそが低学年授業を創る理由(遊びを紐解く「個性的発達」と「社会的側面」)
第1章 遊び研究を教育実践に生かす(尽きない遊びへの関心;遊びの教育的価値 ほか)
第2章 小学校に「遊び(Play)を持ち込む」(授業にPlayを持ち込む―授業が遊びに「なる」を考える;「遊ぶ」を生む1―楽しく「なる」 ほか)
第3章 Play型授業、そしてPlay型学習(生活科「栽培単元:朝顔さんばっちり育てる大作戦」;生活科「季節遊び単元:冬遊びのマスター大大作戦」 ほか)
第4章 Play型授業の「これまで」と「これから」(Play型授業の「これまで」;スタートカリキュラムで「つなぐ」 ほか)
著者等紹介
安藤浩太[アンドウコウタ]
東京都昭島市立光華小学校主任教諭。1989年8月、鹿児島県生まれ。東京都公立小学校に勤務。東京学芸大学教育学部卒業後、現職。日本国語教育学会会員。全国大学国語教育学会会員。日本生活科・総合的学習教育学会会員。国際教育研究会「創造国語」所属。教育サークル「KYOSO’s」所属。生活・総合学習教育サークル「ふりこの会」主宰。国語科教育と生活科教育を中心とした低学年教育を研究や実践の主なフィールドとしている。2018年「第67回読売教育賞生活科・総合学習部門優秀賞」受賞。2020年「第22回がんばれ先生!東京新聞教育賞」受賞。生活科や総合学習の実践が各新聞で掲載される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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