出版社内容情報
「個別最適な学び」と「主体的な学び」の目標として、今、教科教育が一番目指すべきこと!
本書の概要
「主体的・対話的で深い学び」の目標であり、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の目標でもあるのが、「生涯にわたって能動的に学び続ける力」である。では、この力をどうやって養えばいいのか。教科教育はどうすればいいのか、本書は算数科をベースにその 方法を解説する。
本書からわかること
「生涯にわたって能動的に学び続ける力」が求められている
今も昔も将来を予想することは難しい。でも、だからといって子どもたちには「何もしなくていい」と教えるわけにはいきません。むしろ、何が起きるかわからないからこそ、変化に対応し続ける力を身に付けていかなければなりません。コロナ禍の際、そのことを我々は痛感したはずです。
多くの子どもにとっても同様でしょう。自分が予想した将来に必要な力だけを身に付けたとして、予想した通りの将来が来なかったらどうするのでしょうか。たぶんですが、その予想が当たる可能性の方が低いでしょう。であれば、今を楽しみ、今学べることを一生懸命に学び続けることが大切です。その先に、自分の可能性を広げるチャンスが訪れるのではないでしょうか。そのためには、「生涯にわたって能動的に学び続ける力」が必要なのです。
授業を通してどう育てるのかがわかる!
本書は、子どもが「生涯にわたって能動的に学び続ける力」を養うために、教師ができることについて書いています。現場の教師が学校でやれる範囲で、どうやって「生涯にわたって能動的に学び続ける力」を子どもが養うことができるか、著者が算数の授業で実践し ていったことを基に書いています。
やはり、学校において一番大事なことは授業です。学校にいる時間の多くを、子どもは授業という時間の中で過ごすわけです。何を言おうと、授業を通して「生涯にわたって能動的に学び続ける力」を養うことが学校では不可欠です。
本書を読んで、子どもが「生涯にわたって能動的に学び続ける力」を養うためにできることについて考えるきっかけになれば幸いです。
こんな先生におすすめ
「個別最適な学び」と「協働的な学び」に力を入れている先生
最新のキーワードに関心のある先生
算数教育に関心のある先生
内容説明
質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身に付け、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすることが求められている。
目次
第1章 生涯にわたって能動的に学び続ける力を養うための学校の授業(生涯にわたって能動的に学び続ける力とは;生涯にわたって能動的に学び続ける力を養うことは「個別最適な学び」と「協働的な学び」の目標でもある ほか)
第2章 生涯にわたって能動的に学び続ける力を養うための「個別最適な学び」(「個別最適な学び」の概念は避けては通れない;「個別最適な学び」とは何か ほか)
第3章 各教科等の教育の必要性と探究学習(汎用と特質;各教科等の必要性 ほか)
第4章 見方・考え方を働かせてカリキュラム・オーバーロードに対処する(カリキュラム・オーバーロードとは何か;カリキュラム・オーバーロードを解決する方法 ほか)
著者等紹介
加固希支男[カコキシオ]
1978年東京都生まれ。東京学芸大学附属小金井小学校教諭。立教大学経済学部経済学科を卒業し、2007年まで一般企業での勤務を経験した後、明星大学通信教育部にて小学校教諭免許を取得。2008年に杉並区立堀之内小学校教諭、墨田区立第一寺島小学校教諭を経て、2013年より現職。2012年7月に、自身が所属する志の算数教育研究会(志算研)の共同研究が「第61回読売教育賞最優秀賞」(算数・数学教育)を受賞。2022年に日本数学教育学会学会賞(実践研究部門)を受賞。日本数学教育学会算数教育編集部幹事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。