出版社内容情報
あの場面でもう困らない!教師の判断事例集
本書の概要
指名した子から望む答えが出ないとき、すぐに別の子を指名する以外には、どんな判断があるでしょうか。
本書では、21の場面×3つの判断で計63通りの、子どもの学びの質を上げる判断の選択肢を提示しています。
眼の前の子どもに応じる授業を実現するための、授業中の判断の幅が広がる一冊です。
本書からわかること
こんな場面であなたはどうしますか
「ある子の発表が他の子にまったく伝わらない」「子どもが塾で習ってきた用語を口走った」「期待する答えが出てこない」
学校で授業をしていると、毎日必ずこういった判断に迷う場面に遭遇することでしょう。
”教師は自分の受けてきた授業を再生産する”と言われています。
教育学部の講義などでも、授業中の具体的な判断の助けになるようなことは学ばず、多くの先生が実践を通じて判断力を磨いてきました。
本書では、教師の判断の引き出しを広げるために、22の場面を取り上げ、判断のアイデアを提案しています。
「教師の言葉」の判断の4つの基準
授業は教師の判断と、言葉の選択によって変わります。
本書では、授業中の教師の言葉の判断基準を、4つに整理してまとめています。
例えば同じ場面で声をかけるにしても、困っている子に向けるか、わかっている子に向けるかで授業の展開が変わってきます。
本書の第1章では、この4つの判断の基準をさらにいくつかに分類して、授業中の判断を整理しています。
1.場面の判断
2.対象の判断
3.目的の判断
4.役割の判断
判断の幅が3倍に広がる展開例
授業中のとっさの受け答えは、どうしてもいつも同じようなものになりがちです。
本書では、それぞれの授業場面で3通りの判断を提示し、その後の展開例を掲載しています。
12名の算数のプロが考えた63の判断例で、きっと授業中に判断の引き出しが広がります。
こんな先生におすすめ
授業がワンパターンになって悩んでいる先生 / 眼の前の子どもに応じて授業の幅を広げたい先生
内容説明
こんな時、あなたならどうする?言葉がけの対象と目的を変えた3通りの授業展開例で考える!
目次
1章 授業中の判断の4つの基準(授業は教師の判断の連続で創られている;教師の言葉によって子どもたちの感じ方は変わる;瞬時の「判断」にかかわっていること;判断の基準1 どんな授業場面か;判断の基準2 どの対象に向けて話すか ほか)
2章 算数授業での教師の判断力(図形を見てつぶやいたときの判断(5年)
2通りのグラフが出たときの判断(3年)
未習の用語が出たときの判断(6年)
子どもの発言が「まちがい」だと思ったときの判断(2年)
子どもが困っているときの判断(5年) ほか)
著者等紹介
森本隆史[モリモトタカシ]
筑波大学附属小学校教諭。山口県公立小学校教諭、山口大学教育学部附属山口小学校教諭を経て、筑波大学附属小学校教諭。全国算数授業研究会常任理事、日本数学教育学会実践研究推進部小学校部会常任幹事、教科書『みんなと学ぶ小学校算数』(学校図書)編集委員、隔月刊誌『算数授業研究』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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