越境する教育<br> 複雑化の教育論

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越境する教育
複雑化の教育論

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  • サイズ 46判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784491047164
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0037

出版社内容情報

思想家・内田 樹氏の教育論・成熟論!

教員志望者の減少、不登校問題、問題視される教師の働き方、いじめ問題、見直される部活動、オンライン授業……

教育に複雑に絡み合う事象を、複雑なままときほぐす

〇学校に隠されている数々の「贈り物」と「呼びかけ」

〇成熟すると、「一筋縄では捉えられない人間」になる

〇キャラ設定が複雑化を阻害する

〇知性は葛藤のうちで開発される

〇教師の「ブルシット・ジョブ」をあぶりだす

〇オンライン授業は「思いがけずうまくいった」

〇社会にはびこる組織マネジメント原理主義・管理コスト最少化原理主義

〇合意形成は「Lose-Lose-Lose」

〇成長する社会には管理コストがかかる

〇人生は「バイ・アクシデント」の連続

〇機嫌のよい人が同期現象誘発者となる



?学校は子どもたちの成熟を支援するためのものです。

これまで「子どもたちの成熟」という言葉を何度か使ってきました。みなさんも頷いて聴いてくれましたけれど、「成熟」という語が何を意味しているのかについては、ここまではっきりしたことを言っていません。

――僕が考える「成熟」というのは「複雑化」ということです。?〔 本文より〕



ーーー

シリーズ・越境する教育

いくつもの問いを手に、教育に思いを巡らす。

「つなぐ、ほどく、ひらく」を合言葉に、分からなさをたのしみ、しなやかに考えるための目印となるような一冊を編んでいきます。

内容説明

教育とは何か?成熟とはどのような過程なのか?子どもたちに何を手渡すのか?教育を支えるすべての人に贈る希望の書。

目次

第1講 複雑化の教育(「学びの場」の第一条件;キャンパスに必要なのは「ミステリアスさ」;校舎が人を作る ほか)
第2講 単純化する社会(教師の「ブルシット・ジョブ」;組織マネジメント原理主義;授業満足度と相関のないシラバス ほか)
第3講 教師の身体(オンライン授業ではできないこと;「思いがけなくうまくいった」オンライン授業;「バイ・アクシデント」の豊かさ ほか)

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長。専門はフランス現代思想、教育論、武道論、映画論など。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学院人文科学研究科博士課程中退。主な受賞歴として、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で2010年新書大賞、第3回伊丹十三賞などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

86
脳的に理解するにわかりにくい「成熟する指標としての『複雑化』」や「同期現象誘発」を、内田樹さんが身体的に浸みるよう語る講話集。随所に刮目と発見の連続! 珠玉の名論の展開に手元の読書メモは気づけば4頁に。社会の主流である二項対立の陥穽を招く単純主義化や、組織マネジメント原理主義を一刀両断、社会活性化のための確かな方途が語られる。それは出版時には表出していなかったウクライナ問題にも照らして考察することもできよう。「面白さが一言で言えないところ」こそが本書の面白さか。未読の方には、これを是非お伝えしたい。2022/06/04

けんとまん1007

66
納得の1冊。複雑化という言葉の意味を、改めて考える。かねてより、「わかりやすい」を疑うようにしている。もちろん、自分が伝える側の場合には、わかりやすさを考えているが、それは、相手や場を考えたうえでのこと。わかやりやすさは、脆さ・薄さにもつながるとも思っているので、いうも悩ましい。ただ、多少なりとも、わかりにくさ=複雑さを残しておかないと、次につながらない。自走につながりにくい。合意形成の意味合いも納得。2022/07/01

Twakiz

47
内田先生の本はどれも「はっ」と目を覚まさせられたり「うーん」と考えさせられたり「確かに!」と膝をうったり刺激的なのだが,個人的にこれはその中でもかなりの名著.学校の先生のみならず「教育」というものに関わる人なら必読.「成熟とは複雑になること」「メッセージを受け取ることが大事」「いろいろなレベルで人間は同期現象が起こる」等. とくに第3講の「教師の身体」の部分が自分にはびびびーっと来た.学校(教育)は知識スキルを伝授し詰め込むことではない.別の著作「先生はエライ」と合わせて何度も読み返したい.いやーすごい.2022/06/18

ムーミン

41
自分の中にあった言葉にならないものが形をもち、整理されていく感覚を覚えました。これまでも内田氏が使っていた「同期」という言葉が今回はストンと腹に落ちました。2022/03/03

はる

19
「成熟とは複雑化するということ」。子どもの成長とは量的な増大ではなく質的に変化、それも複雑化して違う人間になっていくということであると。つい最近、子どもがどうしてそんなことを言うのか理解に苦しむことがあったが本書を読んで腹落ち。いつまでもシンプルな子どもらしい姿ではなく複雑化しているんだ、きっと内面には上手く言語化できずモヤモヤした何かを抱えているんだと思うと、子どもへの見方が変わりました。目に見える(大人から見て喜ばしいような)変化だけに捉われず、一見手を焼くようなことこそ成熟の一過程なのかもしれない。2022/07/04

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