出版社内容情報
一万八千石の大名家を出た若月丹波守清胤と爺は、裏長屋で揉め事相談人に。剣の腕と気品で謎を解く。大人気シリーズ第16弾!
内容説明
一万八千石那須川藩の若月丹波守清胤は、故あって溥役の爺と二人で出奔、八丁堀の裏長屋でよろず揉め事相談で糧を得ている。そこへ国許から早飛脚が届いた。急遽国許に向かった殿と爺と大門甚兵衛の剣客相談人は那須山麓の庄屋に着いた。庄屋の娘・如月はかつて殿の娘・弥生を産んでいた。この如月の齢の離れた弟がかつて伝説の侍、風の剣士を目撃し憧れているというのだ。
著者等紹介
森詠[モリエイ]
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。東京外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
58
剣客相談人「風の剣士」16巻。今回は謎の剣士に主役を奪われたのか、物語ではほんの少ししか登場していないのに風の剣士の存在感が大きかった。2016/07/26
Totchang
8
舞台は国許の那須。剣の道では上級者であっても、いやそうであるほどに心と体の安定が求められるという修行。納得である。ただ、この世のものではないものが登場してしまったのには驚いた。2021/05/20
カラヤ3
1
文史郎が如月から頼まれ藩まで戻ることになり物語は始まる。文史郎の評判が「女たらし」であることからも女好きであることがわかる。江戸にもどっての弥生の振る舞いがどうなるか楽しみ。2022/05/21
つめ
0
あれ?新たな養子、暗殺されたんじゃなかったっけ?剣術のお稽古のことばかりでちょっとつまらなかったかな。爺の存在感も薄くて爺ファンとしては寂しかった。好きなフレーズの「殿おー」はあったけど、「老いぼれも助太刀いたす!」がまた読みたい聞きたい!!2020/04/04