目次
未来へ続くピーナッツ
おじいさんの100ドル
なにもしない時間
かべをこえる凧
がれきの中のスパゲッティ
ぶさいくなしゃもじ
父のなみだ
著者等紹介
佐藤慧[サトウケイ]
1982年岩手県生まれ。NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)所属フォトジャーナリスト、代表。中学時代に不登校を経験し、アルバイト生活をへて高校へ。大学時代は音楽を学ぶ。2007年、アメリカ・アフリカでのボランティア活動を通じ、フォトジャーナリストを志す。現在はアフリカ・中東を中心に世界各地で取材を続けている。また、東日本大震災以降、継続的に被災地の取材を行っている。著書に『しあわせの牛乳』(ポプラ社)。同書で第二回児童文芸ノンフィクション文学賞、第66回産経児童出版文化賞(JR賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
49
面白くない、つまらない・・と、思う時はある。そんな時、少しだけでもいいから、目線を上げて、遠くを見てみよう。遠く・・・は、距離でもいい、時間でもいい。そこには、知らないことが、無限にある。何かを知ることで、こころに灯が灯る。2022/02/24
あじ
36
スーパーに行けば肉が買える、蛇口をひねれば水が出る。便利で快適な暮らしを送る私たちは、持て余した時間を“退屈”だと軽く吐き捨ててはいないだろうか。ミサイルが落ちてくるパレスチナ、被災したレイテ島──。もし私がそんな日常にあって他人の痛みを想像し、行動できる人間でありえるだろうか。私の時間は私のためだけに流れているものではないよね。▣児童書。負担にならない分量で7篇収録。 2021/06/17
昼夜
13
やらなくちゃいけないことに心が縛られ他に目を移す心の余裕がなくなって、自分から自宅と職場だけの小さな世界に閉じこもっていたんだと気付かせてくれる。もっと五感を研ぎ澄まして少しずつ閉じ込もってた扉を開けていきたい。いずれは地球規模に拡げたいです。2021/11/30
遠い日
6
子どもたちへのメッセージ。世界のいろいろな国や地域の現状を知ることで、きっと動き出す心がある。「こうしなさい」ではなくて、自分で感じ、考え、さらに情報や知識を求めてみることを自然な形で促している。痩せてしまった土地に暮らす人々のがんばり、紛争地域で使えるものを拾い集めながら生活する家族、できる範囲で援助を惜しまない人、被災地の人等々、それぞれの人生を生きる人々との出会いを「宝物」として伝える7篇。2021/06/19
メメント・モピ
4
「さみだれにみだるるみどり原子力発電所は首都の中心に置け」(塚本邦雄)という短歌を思い出した。しゃもじの話、良かったなぁ。今の大量生産・大量消費の世の中では、「まあ、何かあれば、また買えば良いやぁ」という意識が前提にある。そうすると物に愛着を持てない。物が無限に交換可能。だから、ぶさいくなしゃもじを大切に思うその愛情は美しい。2023/03/28
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- 和書
- 個独という生き方