目次
1 国語科における「書くこと」
2 「書くこと」は嫌われている
3 「第三の書く」の展開
4 書くことの多角化
5 「第三の書く」と発問
6 文学教材における「第三の書く」
7 説明的文章における「第三の書く」
8 伝記教材における「第三の書く」
著者等紹介
青木幹勇[アオキミキユウ]
1908年高知県に生まれる。宮崎県師範学校専攻科卒業。宮崎県師範学校、東京高等師範学校、東京教育大学等の附属小学校及び文教大学に勤務。著書に『青木幹勇授業技術集成』(全5巻、明治図書出版、1989年)他多数。1953年より25年間にわたりNHK「ラジオ国語教室」放送の担当、授業研究サークル「青玄会」代表、月刊誌『国語教室』(非売品)編集・発行責任者等も務める。2001年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あべし
3
子どもの読解力を高めたいなら、この本を読むべし。それくらい、この本に書かれている内容は重厚であると言えると思う。 「書くために読む 読むために書く」 この言葉をキーワードに、子どもが確かに読み、深く読み、広げて読むためのポイントが書かれている。そして、注目すべきは「視写」について、かなり厳密に言及しているところだ。この本を読んだら、視写を蔑ろにすることはできない。 この本に書かれている実践をどんどん追試していきたい。子どもが文章を読むことを好きになるような気がする。明日の授業もワクワクしてくる。
にくきゅー
0
発問による授業の課題って、この頃から指摘されていたんだなぁと驚いた。確かに映えるんだけど、全員参加になっていない場合が多い。だからこそ、その欠点を補うために、色々な一斉指導の技術も開発されてきたんだろうけど。第三の書くは、一斉指導ではない可能性として生まれたものな気がする。国語教育史の流れがよくわからんけど、第三の書くの提案というのは、言語活動の単元や授業の嚆矢的なものになるんだろうか。なんというか、芦田恵之助、青木幹勇、大村はま、そういう系譜ってのを辿ってみないかんなぁと思いました。2020/11/23