出版社内容情報
令和の道徳授業の一丁目一番地
文部科学省教科調査官初の単著
この一冊で、価値の押し付けや登場人物の心情読解に終止する授業からの転換!
平成30年に小学校、平成31年に中学校で全面実施された「特別の教科 道徳」。
全国各地で、道徳科では真新しい「問題解決的な学習」等の指導方法の研究に火が付いています。
道徳科の目的は、子供たちがよりよく生きるための基盤となる道徳性を養うこと。
人間の弱さなどに触れ、迷いながらも、その弱さを乗り越えようとする心を自分の中に確かめながら考えていくことが大切です。
・「考え、議論する道徳」を目指すために必要なことは何か。
・学校全体の道徳教育と、道徳科の授業の結び付きを強め、子供たちの目の前の姿に合わせた授業づくりはどのようにするか。
・子供たちが自らの成長を実感でき、勇気付けられる評価に必要なことって?
こうしたお悩みに、熱いフレーズと丁寧な解説・指導に定評のある著者が徹底的に解説しています。
道徳教育の歴史、教科化に込められた思い、評価など、渾身の一冊であります。
また、実践編には『かぼちゃのつる』や『二人の弟子』など小学校低・中・高・中学校のこだわりの授業づくりを8例掲載しています。
そして第七章には未来の道徳。変わりゆく時代を切り開く子供たちにとって、道徳の授業がどのようなものであってほしいか、著者の思いを収録しています。
心を込めた授業を子供たちにプレゼントしたい。そんな先生方におすすめの一冊です。
あなたは、どんな授業がお好みですか?
自分の考えを基にして、友達と話し合いながら交流することを通して、より正しい「心のものさし」をつくっていこうという学びが道徳科の授業だと言えるのかもしれない。
―「はじめに」より
授業は、教師の敷いたレールに子供を乗せて進められれば、教師も安心して授業が進められるでしょう。しかし、道徳科の授業の醍醐味は、子供の素直な気持ちや豊かな発想にちょっとしたスリルを感じながら、教師も子供と共に学び、新たな気付きや変容を感じるところにあります。そんな醍醐味に楽しさを感じられるゆとりをもって授業に臨んでみませんか。道徳科は毎時間がメイク・ドラマです。
―第六章「道徳科の授業構想」より
内容説明
“道徳科の授業は子供と共に作り上げるもの。子供が主体となる授業を目指すことが大切です。”価値の押し付けや心情読解の授業からの転換。新時代の道徳授業のすべてをこの一冊に。低・中・高・中学校授業づくりのレシピ8事例を収録。
目次
第1章 道徳科の目標
第2章 道徳科の学習活動
第3章 道徳科の質的転換
第4章 道徳科の指導方法
第5章 道徳科の評価
第6章 道徳科の授業構想
第7章 道徳科の未来
著者等紹介
浅見哲也[アサミテツヤ]
文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官。国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官。1967年埼玉県生まれ。1990年より、埼玉県熊谷市及び深谷市内公立小学校教諭、埼玉県教育局県立学校部生徒指導課指導主事、深谷市教育委員会学校教育課課長補佐兼指導主事、深谷市内公立小学校教頭、小学校長兼幼稚園長を経て、2017年より現職。どの立場でも道徳の授業をし続け、今なお子供との深い学びを楽しむ道徳授業を追求中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。