内容説明
「3つの“感”でつくる算数授業」とは、授業に向かう子どもの心持ちを授業展開や授業改善に生かす授業のことである―。第30回全国算数授業研究大会最優秀賞「教育書新人賞」(小学校算数部門)受賞。
目次
1 3つの“感”(3つの“感”の成り立ち;3つの“感”とは;安心感 ほか)
2 「3つの“感”」を支える「教師の3つの“かん”」(教師の3つの“かん”;学級づくりとその方向性―「3つの“感”」でつくる学級経営;明示的指導)
3 「3つの“感”」はいつも子どもの中にある(図への安心感が見方・考え方を深める―かけ算九九の構成・暗唱・活用を通して;教師の見取りが子どもの安心感を脅かす;期待感の行方 ほか)
著者等紹介
森寛暁[モリヒロアキ]
高知県四万十町立昭和小学校教諭。1980年高知県生まれ。関西大学中途退学後、バーテンダーをしながら音楽レーベルを立ち上げ、楽曲制作やイベントの企画・運営などを行う。しかし、2011年、東日本大震災を機に小学校教師を志し、再び大学へ。教員免許を取得して、被災地での教育支援等を行うようになる。高知大学教育学部附属小学校、室戸市立室戸小学校を経て、2019年より現職。2018年、第30回全国算数授業研究大会および株式会社東洋館出版社創業70周年の記念事業「教育書新人賞」にて小学校算数部門の最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
16
教育書。「安心感」「期待感」「納得感」のある授業をつくるために。実践報告のような感じ。主に低学年への指導か。さらさらと読了。特に目新しいことはなかったな。2021/02/13
chietaro
1
算数以外の授業の視点にもなると感じました。算数は哲学的です。そして、試行錯誤しながら子どもたちの声を拾おうとしているのが素敵でした。他の教科(特に道徳)の実践も気になります。2020/02/08
torajgrou
1
「安心感」「期待感」「納得感」を通して子どもたちの算数の理解を図っているのは素晴らしい。
エース
1
筆者が子どもに寄り添って授業をしていることがよく分かった。自分の授業を振り返ると、『今日の授業はここまで押さえなくてはいけない』と半ば強引に進めてしまうことがある。その辺りは見直さなくてはいけないと感じた。また論文の書き方も学ぶことができた。やはり具体的な実践が物を言うなと思った。日頃の授業の記録を残しておくことは大切である。2020/01/19