出版社内容情報
学校がもっとすきになる絵本シリーズ
勉強が好き。スポーツが好き。絵が好き。音楽が好き。
子どもたちは学校で、たくさんの好きなことを見つけます。
好きという気持ちから、個性的な未来が始まります。
でも、どの「好き」だって最初は「学校が好き」という気持ちから始まるのだと思うのです。
学校が嫌いだ、という子をひとりでも減らしたい。
そんな想いから東洋館出版社は、
70周年記念として「学校をもっと好きになる絵本」シリーズを刊行することにしました。
相手の気持ちになること。友だちを大切にすること。自信を持つこと。
教科書では教えられない大切な内容を、絵本として綴じました。
読んだすべての子どもたちが、月曜日を待ちわびるようになりますように。
ぼくはなきました
さく:くすのき しげのり え:石井 聖岳
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さんかんびに じぶんの いいところを はっぴょうすることなった ぼく。
いくらかんがえても、おもいだすのは ともだちの いいところばかり。
やっぱり ぼくには いいところなんてないんだ。
なきそうになった ぼくに、せんせいが おしえてくれたのは、じぶんでは わからなかった
ぼくの とっても すてきな いいところ!
自分のいいところは、
自分からは見えない。
内容説明
なにかひとつに自信があれば、それだけで生きていける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nakanaka
70
授業で自分の良い所を一つ書きましょう、という課題が出されるも友人たちの良い所は見つけることができるが、自分の良い所を探せず涙ぐむ主人公の男の子。共感できてこっちまで涙が出そうになります。そんな男の子と担任の先生のやり取りが素敵でした。彼のちょっとした自信と成長が前を向いて歩いていく糧となるのでしょう。素敵な絵本。2020/01/25
ムーミン
59
明日くすのきさんのお話をうかがうので改めて読み直しました。2023/07/26
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
53
参観日に向けて自分のいい所を探す課題。友達のいい所ばかりで自分のいい所が見つけられないぼく。そんな時の先生の行動に気持ちが和みました。自己肯定感が低い私にとって、甘える、褒めるって苦手なんです。元々人と比べる事はしないし自分は自分と比べるので、出来ていると思えないことも多くて。だから子育ても自分の心に言い聞かせて褒める子育てをかなり努力して過ごしています。あらすじを読んでいて、このぼくが自分と似てる子供に重なり、購入して一緒に読みました。まずはもっと私自身が努力する事。いつか子供が理解できる時がくるまで。2019/06/08
たまきら
47
一年生の時に娘のクラスではお友達の良いところをみつける、というプロジェクトに取り組みましたが、自分の良いところって確かに難しいかも。この本の読後感のあたたかさは、数多い名作を出しているくすのきさんの中でも格別で、おばちゃん涙ぐんじゃったわよ~。娘も「むっちゃよかった~」というのでじ~んとしていたら、「自分の良いところはね、明るくて強くてかわいいところ」と大きい声でおっしゃられまして、肯定観を育む教育に成功しているような他で失敗しているような気持ちになったのでした。2019/10/18
anne@灯れ松明の火
39
「じぶんのいいところをかきましょう」という課題に悩む「そうた」。でも、思いつくのは他の人のいいところばかり。自分のは思いつかず、泣きそうになる彼を見ていたら、「あるよ、あるよ!」と言いたくなった。そうしたら、ちゃんと言ってくれる人がいた! 良かった! 自分の長所って、案外自分ではわからない。そして、他人から言ってもらえると、うれしくて仕方ないもの。大人だって同じだ。くすのきさんは、人の気持ちに敏感で、心にそっと寄り添う話を書く。今回は、消しゴムという小道具がうまく使われていた。 #NetGalleyJP2020/06/14