内容説明
「この時の主人公の気持ちは?」を問うだけの授業。劇をするだけの「おおきなかぶ」。「登場人物は何をしましたか?」だけを問う授業。こんな「イメージと感覚」だけの国語授業からはもう抜け出そう。「論理的思考ができる子ども」を育てるための1冊。
目次
第1章 こんな国語の授業していませんか?(多くの国語授業に見られる風景;論理的に思考するために必要な10のこと ほか)
第2章 文学作品の授業(文学作品では因果関係がわかれば…;授業の最初はとにかく読む! ほか)
第3章 説明文の授業(説明文でとらえることは「問いと答え」;低学年には段落・文・主語の意識を持たせる ほか)
第4章 詩の授業(詩は5つの観点で読み解く!;詩は一つの言葉や文で驚きや感動を表現するもの ほか)
第5章 学級づくりと国語の授業(国語は学級づくりの基本;言葉は子どもを変える ほか)
著者等紹介
白石範孝[シライシノリタカ]
1955年鹿児島県鹿児島市生まれ。東京都公立小学校教諭、東京都立教育研究所研究生を経て、筑波大学附属小学校教諭となる。現在は國學院大學栃木短期大学講師、全国国語授業研究会理事、使える授業ベーシック研究会会長、学校図書国語教科書編集委員なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nico
16
来年度から復職する予定で、感覚を思い出したくて引っ張り出してきた。前の学指の時期に出版されたものだけど、今でも十分使えるかと。国語は教師が教えるべきところが曖昧で、単元ごとにぶつ切りになりがちだけど、何を抑えたらいいのかが文学作品・説明文・詩ごとに分かりやすくまとまっていて、教材研究のヒントになること間違いなし。例としてあげられた白石先生の実践も大変参考になった。2022/12/01
み
14
国語で大事にするべきことがわかる本。同じ著者の書いた国語の用語集もかなり分かりやすかったが、こちらも良書。構造的に読んで理解すると物語も詩も面白くなる。説明文は、要点、要約、要旨の意味が時々分からなくなるので読む価値あり。2021/10/17
かるー
5
指導案作成のため、文学の部分だけ再読。小学校の国語教育の基礎となるべき良書。教師自身が物語をどう理解、研究し、子供たちに落とし込んでいくのかがとてもわかりやすくまとまっている。いつになっても大切なことは変わらないなと思う。2024/01/05
はなびや
3
思わず授業をやってみたくなる内容。他の本もほしいです。2021/10/08
の
3
視覚情報は大事。視覚化するだけで、救われる子もいる。でも、そういうことは大抵、普通の子の役にも立つ。2015/06/24