内容説明
気になる子が楽しく「わかる・できる」ことを本気で考えて授業をつくることは、その子だけでなく、全員が楽しく「わかる・できる」ことに通じる国語授業のユニバーサルデザインになります。国語授業に特別支援教育の視点を取り入れる!具体的な問答、板書を掲載。
目次
第1章 国語授業のユニバーサルデザインとは
第2章 「倫理」を授業の目標にする
第3章 授業を焦点化(シンプルに)する
第4章 授業を視覚化(ビジュアルに)する
第5章 授業で共有化(シェア)する
第6章 文学の倫理的な読み方
第7章 説明文の倫理的な読み方
著者等紹介
桂聖[カツラサトシ]
筑波大学附属小学校教諭。山口県出身。山口県公立小学校、山口大学附属山口小学校、広島大学附属小学校、東京学芸大学附属小金井小学校教諭を経て、現職。全国国語授業研究会理事、使える授業ベーシック研究会常任理事、授業のユニバーサルデザイン研究会代表、光村図書国語教科書編集委員、『子どもと創る国語の授業』編集委員、教師の“知恵”.net事務局(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶのぶ
12
ユニバーサルデザインの授業を研究している同僚から、まずはこの本からと推薦。目から鱗でした。今まで課題だと思っていることがズバッと書かれ、解決する方法が納得。前半部を読みインスパイアされ自分でも実践。効果的だと思い、後半部へ。やってみたことが深まり、また、こんなふうにやってみようと新たな課題が出てきた。「一人ひとりの子ども側から本気で考えようとする授業」「授業のレベルを本質的にする」、物語、説明文、どちら読む論理、読み方を具体的に指導、分かるように仕掛ける工夫、教材研究して取り組んでいきたい。2015/12/26
k66gunso0822
6
指導の技術と、理論が詰まった1冊。一回だけでは足りない。何回も読まなくては。この本に書いてあることを自然に実践できる教師になっていたら自信がつく!桂先生のステキなお人柄も滲み出てる。2018/06/14
江口 浩平@教育委員会
6
【国語教育】特別支援教育の視点を余すところなく国語教育に盛り込んだ授業づくりとは一体どういうものかを手軽に学べる一冊。子どもたちを授業に全員参加させるために、①「自分で考えをつくる」のではなく「考えを選択する」活動に変えること②挙手してすぐに指名するのではなく「作業して確認してから指名する」→全員起立。わかった人は座りましょう。(座った人に)では発表してください。など、作業を指示して、終了を確認して指名すること。③ペアによる問題解決、説明活動を取り入れること。他教科でも生きる考えばかりでした。2016/01/20
の
4
発問としかけが大事だよね。2017/03/03
epitaph3
4
2015年239冊目。ちょっと自分には難しかったか。小学校の授業イメージがないと逆に難しい感がある。でも、「教材の教材化」「文学の読み方」はなるほど、と。2015/05/07