内容説明
本研究の概略は、1980年代から現在に至るまで社会科教育課程の改善とその形成運動、つまり現代新社会科形成運動の実体を明らかにする。その一つの方法として、「1980年歴史科の学校の位置に関するボストン会議」や「諸学校の歴史科の位置に関するブラッドリィ委員会」による現代新社会科教育課程の改善案とその具体的な展開への提言等を背景に、その基礎作業として過去の歴史教育課程編成法・内容構成、公民科教育課程編成法・内容構成、社会科教育課程編成法・内容構成等の検討が行われた事実に着眼し、検討する方法を採る。
目次
第1部 公民的資質育成概念から公民(Citizen)育成概念への転化
第2部 公民育成の教育概念の実践化と社会科の形成
第3部 現代新社会科教育における教育概念の原理の成立
第4部 現代新社会科教育の特質
第5部 現場教師への現代新社会科教育教育概念のインパクト
第6部 2000年現代新社会科教育の形成段階と特質
著者等紹介
三浦軍三[ミウラグンゾウ]
昭和16(1941)年、秋田県由利郡矢島町に生まれる。埼玉大学教育学部卒業、東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、同博士課程単位取得退学。香川大学教育学部助教授、東京学芸大学教育学部助教授を経て、現在、東京学芸大学教育学部教授、日本公民教育会会長、日本社会科教育学会副会長
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