内容説明
「言の葉」の哲学者である貫之は、和歌から日記文学まで、縦横無尽に日本語で思考し、遊んだ―『古今和歌集』『後撰和歌集』『拾遺和歌集』『土佐日記』『貫之集』など、貫之の遺したテクストを徹底的に読み込み、日本の古典文学研究、ひいては文化研究へ一石を投じる意欲作!
目次
序章 現代に生きる私たちが貫之について考えるということ
第1章 貫之の時代
第2章 貫之の歌学
第3章 貫之の企図―『古今和歌集』
第4章 貫之の物語―『後撰和歌集』
第5章 貫之の権威―『拾遺和歌集』
第6章 貫之の正典化
第7章 貫之の実践―『土佐日記』
第8章 貫之の伝記―『貫之集』
第9章 貫之の残響
著者等紹介
大野ロベルト[オオノロベルト]
1983年生まれ。日本社会事業大学専任講師。専攻は日本文学。国際基督教大学教養学部卒業、同大学院アーツ・サイエンス研究科修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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