内容説明
時代と社会に翻弄されつづける、「体毛」へのまなざし。進化論のインパクト、意思と社会規範、正常と異常の境界、価値の所在―個人の身体を超えて、政治、医療、科学、商業活動から戦争のあり方までをも方向づけてきた、体毛という「問題」。植民地時代から現代にいたるアメリカを例にたどり、見えてくるものとは。
目次
序論―やむを得ない苦痛
第1章 毛のないインディアン―南北戦争以前の蛮行と礼節
第2章 体毛の手入れのための化学薬品―自家製の治療法から、あらたな産業秩序まで
第3章 ひげ面の女と犬面の男―ダーウィンが明らかにした史上最大の露出とは
第4章 「白く、なめらかで、ビロードのような肌」―X線脱毛サロンと社会的地位の変化
第5章 腺によるトラブル―性ホルモンと常軌を逸した発毛
第6章 剃らざる者―「腋毛ぼうぼうのフェミニスト」とウーマン・リブ
第7章 「いちばん下をきれいにする」―労苦、ポルノグラフィとブラジリアンワックス
第8章 魔法の弾丸―レーザー脱毛の規制と選択的医療
第9章 「次なるフロンティア」―遺伝学的エンハンスメントと体毛の終焉
結論―私たちはみな、毟られている
著者等紹介
ハージグ,レベッカ・M.[ハージグ,レベッカM.] [Herzig,Rebecca M.]
ベイツ・カレッジで女性学とジェンダー論プログラム(Program in Women and Gender Studies)の学科主任を務め、エンデバー財団による補助を得て学際的研究を担当している。メイン州ルイストン在住
飯原裕美[イイハラヒロミ]
翻訳者。津田塾大学学芸学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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