内容説明
古文書が語る、天下人の生々しい人間像。信長・光秀・秀吉・家康の書状を読む。書状から浮かぶ天下人の意外な性格、歴史の実像、合戦の舞台裏…。史料をひもとくと鮮やかに展開する、一味違う戦国史の世界。
目次
第1講 織田信長の史料学
第2講 信長の折檻状と越前国掟
第3講 明智光秀の史料学
第4講 豊臣秀吉の史料学
第5講 秀吉文書の「自敬表現」と自筆消息
第6講 徳川家康の史料学
著者等紹介
山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957年、岡山県津山市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院、東京大学史料編纂所助手、同助教授を経て、現在、東京大学大学院情報学環・史料編纂所教授。文学博士(東京大学)。1992年、『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社)により第40回日本エッセイストクラブ賞受賞。また、NHK「タイムスクープハンター」などの時代考証を手がけるほか、テレビメディアへも数多く出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺
19
信長・光秀・秀吉・家康の文書で学ぶ古文書の本。古文書だけでなく、本能寺や鶴松が秀吉の実子か?等の話もある。戦国への軽い興味で読むと、その興味以上の古文書の解釈の内容が読み辛いかも知れない。古文書に強い関心を持つ人には間違いなく良い入門書だろう。私が面白かったのは信長と毛利元就との交渉の話。上洛した後、多少上から毛利と交渉した信長は、元就の為に播磨に出兵したりしている。この本は誤記もあり、毛利の本拠地は芸州の三原とあるが芸州の吉田だ。三原は芸州でなく備後。足利義昭がいた鞆は備前国ではなく備後国だ。2014/05/05
ともゆき
8
古文書から歴史を学ぶ。細かいところは流しながら(汗)楽しみました。2018/02/16
めぐねい
2
古文書を解読した人たちが凄いと思うのと、その当時ですらこれらは読むのは大変だったのでは?みんな達筆に見えるけど、下手な人もいるよね。まさにミミズの這ったような字もあっただろうし。はい、私はすべての古文書がそう見える(笑)あと、書いてある真実は一つだけなのだろうが、意味が昔と今で違うから歴史学者の解釈の違いで揉めたりするのね。書物で堂々と名前出して言い合うのは凄いな(^_^;)相手も名前出して良いって言ったってことだもんね。日曜日の歴史学シリーズは定期的に読み返したい。2020/01/18
乱読家 護る会支持!
2
戦国武将の書いた(書かせた)古文書の解説本。現代の様に、電子メールもなく、電話もなく、もちろん新幹線も飛行機もないので頻繁に打ち合わせもできず、、、戦国時代は文書での意思表示による政治や交渉が主体でした。戦国武将は、専門の文書作成スタッフをかかえ、また関係する武将へ文書の写しを送付していたようです。昔はCC送るのも大変やったんですね。2013/08/26
takao
0
ふむ2025/05/04