内容説明
『やまない雨はない』から10年。老いてなお失わぬ日本の空への思い。お天気キャスターの草分けとして多くの人びとに親しまれてきた著者が、人生折々の哀歓とともに紡ぎ続ける気象エッセイは、生きていくことへの示唆に富んだメッセージ。
目次
1 折々の思い(三惚れの人生;私の育った仏教的環境;私の「駆け出し時代」;人生通日―七月一日が来るたびに ほか)
2 故郷の空を思う(柱が細る“寒の内”;光の春“立春の頃”;彼岸、涅槃の石起し“春を呼ぶ強風”;散る桜、残る桜“花開く頃” ほか)
著者等紹介
倉嶋厚[クラシマアツシ]
1924年長野市生まれ。1949年、中央気象台付属気象技官養成研究所(現・気象大学校)卒業、気象庁入庁。防災気象官、主任予報官、札幌気象台予報課長、鹿児島気象台長などを歴任。理学博士。1984年、気象庁退官後、NHK解説委員となり、気象キャスターの草分けとして活躍。また、気象エッセイストとして著書多数。日本気象協会“岡田賞”(1986年)、運輸大臣“交通文化賞”(1988年)、第1回国際気象フェスティバル(仏)ベストデザイン賞(1991年)、日本放送協会“放送文化賞”(1996年)、日本気象学会“藤原賞”(2005年)を受賞。また勲三等瑞宝章(1996年)を受賞。2011年日本気象学会名誉会員に推せんされた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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