出版社内容情報
女性みずからが問う戦争責任。十五年間の戦争状況下の女たちの動向を再検証する。「日中戦争とフェミニストたちの協力」「美談としての銃後の妻」他。
内容説明
女性みずからが問う女たちの戦争責任!最新のジェンダー批評で検証する十五年戦争下の女たちの動向。
目次
1 十五年戦争と女性(白の軍団「国防婦人会」―女たちの草の根ファシズム;日中戦争とフェミニストたち―高良とみの「戦時下言説」を中心に;産めよ殖やせよ/産児調節運動から国民優生法へ―母性の奨励と優生思想;天皇制イデオロギーと大東亜共栄圏―「帝国のフェミニズム」を問う ほか)
2 戦時下の女性作家たち(日本の近代戦争と作家たち―女性文学者の戦争加担;女性解放への夢と陥穽―吉屋信子の報告文学;作家的野望の果て―林芙美子の“放浪”の軸の上で;戦時下の自己実現のゆくえ―生産・大陸文学の旗手大田洋子 ほか)
著者等紹介
岡野幸江[オカノユキエ]
法政大学
北田幸恵[キタダサチエ]
城西国際大学
長谷川啓[ハセガワケイ]
城西大学女子短期大学
渡辺澄子[ワタナベスミコ]
大東文化大学
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
6
図書館にて。2004年9月刊行。極左の反戦平和アジ文もどきばっかで、なんやこれ?と感じた。「女性国際戦犯法廷」をやったバウネット・ジャパンが中心になって作られた本だと思う。大越愛子「天皇制イデオロギーと大東亜共栄圏 「帝国のフェミニズム」を問う」には、統一原理の変奏に聞こえる▲鈴木裕子。1999年には「日の丸君が代」法案(国旗・国歌法)、周辺事態法、盗聴法(通信傍受法)、国民総背番号法(改正住基法)が通り、事によれば同年の男女共同参画基本法が女性の戦争動員法となりかねぬ、と言う。03、04年は有事法制か2021/10/20