出版社内容情報
空海・利休・光悦・芭蕉など、日本書跡史の中からいくつかを選び、その真贋や、人物の背景などを類推し、書の魅力を探る。「風信帖」「高野切」「奥の細道」、松花堂昭乗の手本など。
内容説明
古筆・遺墨の真実に迫る!風信帖・利休の書・松平頼重の手紙などを通して書の魅力と調べる楽しみを語る。
目次
序章 書の魅力
第2章 風信帖を推理する
第3章 千利休の書―自筆と右筆との境界
第4章 鑑定書の出現と功罪―手鑑の発生がもたらしたもの
第5章 「高野切」の謎―巻五・巻二十の奥書をめぐって
第6章 真・贋のはざま―松花堂昭乗の手本
第7章 大灯国師贋墨跡事件の顛末―茶人織田有楽の困惑
第8章 手紙から人生を探る―松平頼重の手紙
第9章 明正女帝即位と勘返状―後水尾院勘返のある一条兼遐の手紙から
第10章 書を通して素顔を見る幸せ―はじめて見る鳳林承章の手紙
第11章 中尾本「奥の細道」の軌跡―芭蕉自筆説のからくり
著者等紹介
増田孝[マスダタカシ]
昭和23年(1948)生まれ。同46年東京教育大学卒。日本書跡史学専攻。現在愛知文教大学教授
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