内容説明
花のお江戸を現代の目でながめた、誰にでもわかる社会経済史。米穀流通のしくみ、商品の江戸への入荷量、職人賃金の実態など、基本的な実例を上げて平易に解説。
目次
1 江戸経済の特徴(金・銀・銭の経済;侍たちの都市 ほか)
2 江戸ッ子経済(江戸ッ子登場;金ばなれがよい江戸ッ子 ほか)
3 江戸文化をめぐる経済(江戸文化の萌芽―元禄文化;江戸文化の開花―宝暦・天明文化 ほか)
4 都市問題と経済(町のしくみと運営費;町屋敷経営の実態 ほか)
5 災害のもたらす経済(防火への試み;土蔵・穴蔵の普及 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
32
一般向けの江戸紹介本ではなく、大学のテキストとして企画された一冊。江戸の経済活動をいくつか選び、具体的にどれくらいのお金が動いたかを生活、文化、都市問題、災害に分けて書いている。歴史的な知識と当時の経済についての予備知識が必要なくらい用語解説は少ない。経済といっても金融面や貨幣価値の変動などについての説明が(個人的には)不十分、当時の経済活動を現代的な視点で見ている。動く額がとても大きいため表紙には庶民たちよりも奉行や豪商たちを書いた方が適切なのかもしれないと思いました。2023/05/03
がんちゃん
1
図書館本。江戸時代の経済、インフレについて読みたかったけど、むしろ内容としては分かりやすかったです。一方で、かなりのデータ量で、統計としても面白いですね。2015/04/17
樽
0
江戸の改革は殆どが重農主義で田沼のみが重商主義だった。ゆえに、資本主義に敗北した。
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- 和書
- 迷走女刑事 角川文庫