内容説明
本書では、外国語による実質的な会話能力を養成するのに有効な教授法であるとされているコミュニカティブ・アプローチに基づいた日本語授業に、相互的練習活動か非相互的活動か、学習者が既有しているストラテジーの顕在化を促進する指導か、潜在的学習を行わせる指導か、という2点に視点を置き、視点の異なる3種類のコミュニケーション・ストラテジー指導の方法を組み込み、ビジネス日本語会話能力にそれぞれの指導法の与える効果を検証した。
目次
第1章 研究の背景(外国語教育の変遷;外国語としてのビジネス日本語教育の現状 ほか)
第2章 外国語会話におけるコミュニケーション・ストラテジー(外国語での会話;外国語による会話におけるコミュニケーション・ストラテジー ほか)
第3章 コミュニケーション・ストラテジー使用を促進させる教授方略(学習の過程と教授;コミュニケーション・ストラテジー訓練の方法 ほか)
第4章 実験(実験の意義と仮説;実験計画 ほか)
著者等紹介
池田伸子[イケダノブコ]
昭和61年国際基督教大学教養学部語学科卒。平成4年に国際基督教大学大学院博士前期課程入学、平成6年に博士後期課程に進み博士候補資格取得するが、九州大学就任のため大学院を退学。平成12年に博士(教育学)取得。専門は日本語教育工学。現在、九州大学留学生センター助教授
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