内容説明
幕末の開港以後、かつて日本を代表する生糸輸出の港町で、さらに国際都市として知られる横浜は、これまで二度にわたって外国軍隊の駐屯を体験した。アジア・太平洋戦争敗北の1945年以降、アメリカ軍による日本単独占領の一環として横浜にも「軍政」が施行された時期と、余り知られていないが、明治維新期にイギリス・フランス軍が外国人居留地警備の理由で、横浜の一角に10年余り来駐していた時期である。本書は後者の問題を取りあげ、共同研究のかたちで、それをまとめた成果である。
目次
1 明治維新と英仏駐屯軍(駐屯軍と下関遠征;駐屯軍と洋式兵制)
2 東アジアをめぐる国際関係と英仏駐屯軍(イギリスの対日政策;フランスと東アジア)