内容説明
『江戸語東京語の研究』初版刊行は、昭和32年であった。永らく品切れであったが、40余年を経て、今回、あらたに「『春秋雑誌会話篇』攷―サトウ『会話篇』の書誌覚書」1編を加えた増補版を刊行する。更に資料紹介のために、幕末・明治初期の江戸語・東京語資料として重要な価値をもつ、アーネスト・サトウの2種の『会話篇』第三部を、影印版で掲出した。
目次
江戸語・東京語序説
江戸語の諸相―戯作文学にあらわれた
江戸語から東京語へ
明治初期の口語―現代語の源流としての
東京語の成立と発展―現代の国語
東京語の実態
江戸語における語連接上の音韻現象―『浮世風呂』『浮世床』を資料として
江戸語における連母音の音訛
「水を飲みたい」という言い方について
「ませんでした」考〔ほか〕



